目次
こちらも他の基盤同様、優先的に変えてみた方がいいパーツを中心にシェアしていきます。
インプット基盤

オーディオ基盤も基本的にはFRAKOのコンデンサを交換します。
コンデンサの選び方は、他の記事を参照してください。
この中で、FRAKOのコンデンサは、C6, C7, C9, C15, C25になります。
C-ELとELの違いは大きさくらいの感覚で理解して問題ありません。
表記が違っても「どちらも電解コンデンサ」として扱ってOKです。
ただし、C-ELの方が「容量が大きい」や「サイズが特殊(だった)」というニュアンスを含んでいるため、実機を見てサイズを確認すると安心です。
TAと表記のあるものは、タンタルコンデンサです。
録音アンプ基盤

FRAKOはC5, C18です。
ここでは、他にR7,12,13, R22,27,28の半固定抵抗を交換する必要があります。
リストにある「22k, 20%, 0.1W, Carbon」の半固定抵抗は、オリジナルは経年劣化で接触不良を起こしやすいため、交換が推奨、、、いえ、必須です。
パーツ検索する際は、以下のキーワードで探すと適合品(互換品)が見つかりやすくなります。
※オリジナルは「カーボン」ですが、現代のパーツではより信頼性の高い「サーメット」や、密閉型の「防塵タイプ」を選ぶのが一般的です。
基本キーワード:22k ohm Trimpot または 20k ohm Trimpot (※22kがない場合、調整範囲内であれば20kや25kで代用することもありますが、22kを探すのがベストです)
形状指定(重要):Revoxの基板に合わせて、足のピッチ(間隔)と取り付け方向(横型/Horizontal または 縦型/Vertical)を確認してください。
この基板では通常、横型(Horizontal)が使われます。
Piher PT10 Horizontal 22k (定番の互換品) ACP CA9 Horizontal 22k
仕様: Linear (Bカーブ) 推奨検索ワード:「半固定抵抗 22kΩ 横型」「Piher PT10 22k」「Trimmer Potentiometer 22k horizontal」などになります。
再生アンプ基板

FRAKOはC1, C5, C3, C7、C21です。
ここも抵抗としてR21,R37を交換する必要があります。
R21と R37 (20kΩ)ですが、20kΩが入手困難な場合、22kΩまたは 25kΩで代用可能です(この回路の用途では問題ありません)。
推奨検索ワード: > 「Piher PT10 20k」 (または 22k) > 「Trimmer Potentiometer 20k horizontal」 > 「半固定抵抗 20kΩ 横型」
注意点 基板に密着させる「横型(Horizontal)」のマウントタイプを選んでください。
Piher社のPT10シリーズや、ACP社のCA9シリーズが互換品としてよく使われます。
モニターアンプ基盤

モニターアンプ基盤のFRAKOはC18になります。
こちらもR33,R44を交換する必要があります。
VUメーター感度調整用 (R33, R43) 交換時に必ず「0dB = 0.775V」等の基準信号を使ってメーターの振れを再調整する必要があります。
検索ワード: > 「Piher PT10 2.2k」 (または 2.5k) > 「Trimpot 2.2k horizontal」 > 「半固定抵抗 2.2kΩ 横型」
ピークLED点灯レベル調整用 (R34, R37) の役割と解説 役割(回路図解説):回路図の上段中央、オペアンプ IC3 (RC 4559)の周辺を見ると、IC3は「コンパレーター(比較器)」として動作しています。
R37 (LEFT): 左チャンネルの信号ライン(Y-LINE-L)から分岐した信号が、R37を通してIC3の「-入力(ピン6)」に入ります。
R34 (RIGHT): 右チャンネルの信号ライン(Y-LINE-R)から分岐した信号が、R34を通してIC3の「-入力(ピン2)」に入ります。
R37/R34で設定された電圧レベルをオーディオ信号が超えると、IC3が反応し、出力に繋がっている DL-PK-L/R(ピークLED)を点灯させます。
つまり、R34/R37は「どのくらいの音量になったら赤ランプ(Overload)を光らせるか」を決める「閾値(しきいち)調整ボリューム」です。
オリジナルは「Carbon(炭素皮膜)」のオープンタイプであり、経年劣化で抵抗値がふらつきやすいです。
ここが狂うと、音が歪んでいないのにLEDが光りっぱなしになったり、逆に歪んでいるのに警告が出なかったりします。
信頼性の高いパーツへの交換をお勧めします。
検索ワード: > 「Piher PT10 470k」 > 「Trimpot 470k horizontal」 > 「半固定抵抗 470kΩ 横型」
オシレーターアンプ基盤
この基板は、録音に不可欠なバイアス信号(高周波)と消去信号を作り出す心臓部です。
FRAKOコンデンサ (黄色)C1, C2, C3、電源デカップリング用などで使われていますが、ショート故障すると発振が止まったり、電源回路にダメージを与えたりするため交換必須です。
交換推奨コンデンサ (緑色)C10, C11これらはバイアス信号のカップリングコンデンサです。
経年変化で容量抜けやクラック(ひび割れ)が起きやすいパーツ(スチロールコンデンサ等)が使われている場合があり、録音レベルの安定性に関わるため交換が推奨されます。
バイアス調整用 半固定抵抗 (水色)R8, R11, R14, R18も交換推奨です。

この基板は、「150kHz」の高周波信号(バイアス)を生成し、録音ヘッドへ供給しています。
T1 (Oscillator Transformer)は回路図中央にある大きなコイルです。
Q2, Q3(トランジスタ)と共にプッシュプル回路を構成し、強力な150kHzの正弦波を作り出します。
これがバイアス信号の源流です。
信号の流れとしては、T1で作られた信号が、C10, C11(交換推奨の220pF)を通って、半固定抵抗のセクションへ送られます。
半固定抵抗(R8, R11, R14, R18)の役割 これらは、「録音バイアス量(Bias Level)」を調整するためのボリュームです。
適切なバイアス量は、使用するテープの種類やテープ速度によって異なるため、以下の4つの条件で独立して調整できるようになっています。
ここが接触不良を起こすと、録音レベルがふらついたり、高域特性が悪化(音がこもる、歪む)したりします。
正確な録音キャリブレーションを行うためには、信頼性の高い新品への交換が不可欠です。
交換用パーツの検索ワード 半固定抵抗 (R8, R11, R14, R18)仕様: 50kΩ, 線形(Linear), 横型(Horizontal) 検索ワード: > 「Piher PT10 50k」 > 「Trimpot 50k horizontal」 > 「半固定抵抗 50kΩ 横型」コンデンサ (C10, C11)仕様: 220pF, 耐圧160V以上, ポリプロピレン(PP)またはスチロール(PS) 検索ワード: > 「Film capacitor 220pF 160V」> 「WIMA FKP2 220pF」(WIMAの高音質品が推奨されます) > 「ポリプロピレンコンデンサ 220pF」



