空音開発Kuon R&D
ピアノ調律・電子調律器(ETD)

そのピアノだけの調律曲線を、 ブラウザの中で。

マイクで各弦の倍音を実測し、その楽器固有のインハーモニシティ(弦が完全な倍数からわずかにずれる性質)からストレッチ曲線を描きます。7 つの音律、部分音ごとのオクターブ合わせ、ピッチレイズの引き上げ量、うなりチェック、88 鍵の調律順ガイドまで。インストールも、音源のアップロードもありません。

PC・タブレット・スマートフォンのブラウザで動作。すべての端末で同じピアノを開けます。

ピアノの鍵盤に置かれた手
88
鍵すべてに調律順ガイドと進捗
7
音律(平均律+歴史的音律 6 種)
3
オクターブ判定(2:1/4:2/6:3)
0
インストール・アップロード

市販の専用機が一台でやってきたことを、ブラウザで。

KUON PIANO は、調律師のための電子調律器(ETD)です。一般のチューナーが目標の音を一点で表示するのに対し、ETD はピアノ 1 台ごとに最適なストレッチ曲線を組み立て、88 鍵すべてに目標周波数を与えます。鍵はマイクだけ。専用ハードウェアも、ファイルのアップロードも要りません。

世界水準の核を、ひとつずつ。

1

インハーモニシティ実測ストレッチ

各音の倍音列をマイクで取り、弦のインハーモニシティ係数 B を最小二乗で推定。低音・中音・高音の数音を測るだけで、その個体だけの曲線が立ち上がります。

2

部分音ターゲティング

オクターブを 2:1・4:2・6:3 のどの部分音で合わせるかを音域ごとに選択。実際に鳴っている倍音同士をうなりなく重ね、低音は太く、高音は伸びやかに整えます。

3

7 つの音律

平均律に加え、ヴァロッティ、キルンベルガー III、ヤング、ミーントーンなど歴史的音律。各音律は五度のうなり方の定義から組み、円が閉じる(12 五度の偏差和が一致する)ことを内部で検証しています。

4

ピッチレイズ/引き上げ量

大きく狂ったピアノを一気に上げるとき、張力変化で音程が落ち戻る分を音域ごとに見込んで「引き上げ目標」を提示。ラフパスを速く、確実に。

5

うなり(ビート)チェック

三度・四度・五度などのテスト音程について、理論上のうなり回数を毎秒で表示。耳で確かめながら、曲線が正しく実現できているかを裏取りできます。

6

88 鍵 調律順ガイド+進捗

テンペラメントオクターブ(F3–E4)から外側へ。針が合うと自動で「済」になり、次の音へ。88 鍵すべての進み具合がひと目で分かります。

7

個体カーブの保存・クラウド同期

顧客のピアノを名前で登録し、測定した曲線・A4・音律をそのまま保存。次回はワンタップで呼び出し。クラウド同期で、どの端末からでも同じピアノを開けます。

8

基準ピッチ A4 を自由に

415 Hz の古楽から 442/443 Hz のオーケストラ・ピッチまで。プリセットと自由入力の両方に対応し、曲線全体がその基準で再計算されます。

使い方は、5 ステップ。

初めての一台でも、迷わず最後まで。

  1. 1

    マイクを開始する

    「マイクを開始」を押して許可します。測定精度のため、エコー除去・ノイズ抑制・自動ゲインはすべて切った状態でマイクを取り込みます。

  2. 2

    ピアノを選ぶ

    顧客のピアノを名前で登録し、基準ピッチ A4・音律・ストレッチスタイル(クリーン〜ワイド)を設定します。次回からは選ぶだけで設定が戻ります。

  3. 3

    個体カーブを測る(任意)

    低音・中音・高音の数音を「この音を測定」で取り込むと、既定曲線からその個体だけの実測カーブに切り替わります。測らなくても、汎用の既定カーブで進められます。

  4. 4

    ガイドに沿って張る

    ガイドを ON にして F3–E4 から開始。弾いた音に自動で鍵が追従し、針が 0 を保つと「済」になって次へ進みます。テンペラメントオクターブを終えたら外側へ。

  5. 5

    必要ならピッチレイズ

    全体が大きく下がっている場合は「ピッチレイズ」を ON。引き上げ目標が出るので、針が 0 になるまで張ってラフパスを終え、本締めは OFF に戻して仕上げます。

音は、あなたのブラウザから出ません。

マイクの解析はすべて端末内で行われ、録音や音源がサーバーへ送られることはありません。登録するのは、ピアノの名前と測定した曲線・設定だけ。それらは端末をまたいで使えるよう同期されます。

よくある質問

インストールは必要ですか?

不要です。ブラウザで開くだけで使えます。OS や端末を問いません。

グランドとアップライト、両方に使えますか?

はい。曲線は実測したインハーモニシティから組み立てるため、どちらの個体にも合わせられます。測定すればその楽器固有の曲線になります。

音律は選べますか?

平均律に加え、ヴァロッティ、キルンベルガー III、ヤング、ミーントーンなどの歴史的音律を選べます。古楽向けに A4 を 415 Hz などへ下げることもできます。

ピッチレイズ(大きな引き上げ)に対応していますか?

対応しています。張力変化で落ち戻る分を音域ごとに見込んだ引き上げ目標を表示します。ラフパスを速く終え、本締めで仕上げる流れです。

オフラインでも測定できますか?

測定・調律の中心はブラウザ内で完結します。ピアノの保存内容を端末間で同期する場面では接続が必要ですが、目の前の調律作業そのものは安定して進められます。

スマートフォンの内蔵マイクで足りますか?

多くの場面で十分に倍音を捉えられます。静かな環境で、弦の近くに置くほど安定します。低音・中音・高音を数音ずつ測ると曲線がより安定します。

声楽・弦楽器・管楽器・ギターなど、ピアノ以外の奏者には、チューナーと音程コーチを統合した KUON TUNER があります。

KUON TUNER →

その一台のための曲線を、いま描く。

ブラウザで開いて、マイクを許可するだけ。

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