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TASCAMがBluetoothオーディオレシーバー「RX-BT10MKII」を発表しました。
既存の設備音響システムに、安定したBluetoothオーディオ受信機能を追加する機器です。
RX-BT10の後継にあたり、専用ソフトによる機器名の任意設定に対応したのが変更点です。
何が発表されたのか
RX-BT10MKIIは、音響設備にBluetooth受信機能を後付けするレシーバーです。
XLRバランス出力とRCAアンバランス出力の両方を備えており、ミキサーやパワーアンプに直接接続できます。
前モデル RX-BT10 との違いは、専用ソフト「TASCAM Bluetooth Name Editor」への対応です。
このソフトを使うと、Bluetooth機器名を任意の英数字に変更できます。
複数台を導入する施設で、機器の識別が容易になります。
何をするものなのか
RX-BT10MKIIの役割は、有線で組まれた音響設備にワイヤレスで音声を受け取る経路を追加することです。
Bluetoothで受信した音声信号を、XLRバランス出力またはRCAアンバランス出力から送出します。
A2DP(Advanced Audio Distribution Profile、高音質ステレオ音声伝送のためのBluetoothプロファイル)に対応しており、スマートフォンやタブレット、パソコンから音楽や音声を送信できます。
AVRCP(Audio/Video Remote Control Profile、再生・停止・音量などの遠隔操作プロファイル)にも対応しているため、受信側の機器から再生制御が可能です。
コーデックはSBC(Subband Codec、Bluetoothで必須対応の汎用音声圧縮方式)とAAC(Advanced Audio Codec、SBCより高音質とされる圧縮方式)をサポートしています。
リアパネルのスイッチでモノラル出力とステレオ出力を切り替えられます。
天井スピーカーなどモノラル運用が多い設備音響では、左右の信号をミックスして出力できるため便利です。
外付けのペアリングボタンをユーロブロック端子に接続すれば、レシーバー本体に手が届かない場所でもペアリング操作ができます。
さらに、RP-SMAケーブルでアンテナを延長すれば、金属製ラックの内部など電波の届きにくい場所に設置した場合でも、アンテナだけを見通しの良い位置に出せます。
筐体は金属製で、付属のブラケットキットによる固定に加え、別売のラックシェルフ AK-RS1 を使えばラックマウントも可能です。
どういう作業に関わるのか
RX-BT10MKIIは、設備音響の設計や施工の段階で組み込まれます。
小規模から中規模の店舗、会議室、飲食店、小ホールといった空間で、ワイヤレスによる音声再生の経路を確保したいときに選ばれます。
これまでは、有線の再生機器を音響システムに組み込むか、汎用のBluetoothレシーバーをRCAで仮接続する方法が一般的でした。
RX-BT10MKIIはXLRバランス出力を備えているため、プロ用音響機器の標準的な接続規格で直接つなげます。
ミキサーとの組み合わせについては「オーディオミキサーおすすめ|失敗しない選び方と用途別【2026年版】」も参考にしてください。
また、専用ソフトで機器名を設定できるため、複数台を導入しても管理が混乱しません。
こうした点で、据え付けを前提とした恒久的な設備の一部として機能します。
運用には、AC電源と、出力先にXLRまたはRCA入力端子のある音響機器が必要です。
送信側にはA2DPプロファイルに対応したBluetooth機器が前提となります。
据え付け後の日常的な操作は、ペアリング済みの送信機器から音声を再生するだけです。
どのような環境で使えるのか
Bluetooth 5.1 Class 1に対応し、最大通信距離は約100 mです。
Class 1は出力が大きく、Class 2(一般的なスマートフォンやイヤホンで使われる、最大約10 mのクラス)より長距離の通信が可能です。
対応プロファイルはA2DPとAVRCP、対応コーデックはSBCとAACです。
aptXやLDACなどの高音質コーデックには対応していません。
電源は専用ACアダプター PS-M1524を使用します。
USB給電ではないため、据え付け時の電源計画に注意が必要です。
出力はXLRバランス出力とRCAアンバランス出力の2系統を備えていますが、同時に別々の信号を出すことはできません。
モノラルとステレオの切り替えはリアパネルのスイッチで行います。



