空音開発Kuon R&D
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うなりで合わせる

二つの音の周波数が違うと、その差の回数だけ音量がゆれます。これがうなりです。ゆれが消えた場所が、合った場所です。針では分かりません。ここでは、うなりが毎秒何回出ているかを実際の音から数えます。

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針では分からない理由

チューナーの針は平均律を基準にしています。ところが、複数の音が同時に鳴るときに耳が求める位置は、平均律とずれています。平均律の長 3 度は純正律より 14 セント高く、短 3 度は 16 セント低く、属七の第 7 音は 31 セント高い。全員が針を真ん中に置いた和音は、その分だけ濁ります。

純正律との差

音程平均律からの差平均律で鳴らしたときのうなり(下が A=440)
完全 5 度3:2+21.5 回/秒
完全 4 度4:3-22.0 回/秒
長 3 度5:4-1417.5 回/秒
短 3 度6:5+1623.7 回/秒
長 6 度5:3-1620.0 回/秒
短 6 度8:5+1427.7 回/秒
属七の第 7 音7:4-3156.0 回/秒

うなりの回数は、二つの音の基音の差ではなく、重なる倍音の差で決まります。完全 5 度は 3 倍音と 2 倍音が重なるので毎秒 1.5 回。数えられる速さです。ところが長 3 度は 5 倍音と 4 倍音が重なるため毎秒 17.5 回になり、うなりというより「ざらつき」として聞こえます。3 度が合奏でいちばん問題になるのはこのためです。数えられないので、耳で消しにいくしかありません。

手順

  1. 二人で、あるいは重音で、同じ和音を伸ばす
  2. まっすぐ伸ばす。ビブラートはうなりと区別がつかない
  3. 毎秒何回ゆれているかを画面で見る
  4. 回数が減る方向へ動かす。消えたら合っている

この方法が要る人

重音を弾く弦楽器、和音を伸ばす吹奏楽と金管バンド、バーバーショップと合唱、古楽の合奏。どれも「うなりを消せ」と教えられますが、消えたかどうかを見る手段がありませんでした。

測れないこと

誰が高いのかは分かりません。大人数が鳴っている音から一人ずつを取り出すこともしません。点数もつけません。信頼して読めるのは 2 人から 8 人ほどまでです。

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