目次
パソコンにマイクを直接挿して、音が薄い。
どれを買えばいいのか、値段の幅が広すぎて決められない。
高いマイクを買ったのに、録った音が変わらない。
この記事は、あなたが買う 1 台を決めるためのものです。
12 台を並べて選ばせることはしません。
3 つの問いに答えると、買う 1 台が決まります。
A マイクをつなぐ人が買う 1 台
B レコードとカセットを残す人が買う 1 台
C 毎日の仕事で使う人が見る段
買う前に、先に潰しておくこと
高いほど、音はいいのか
ある段までは、はい。
その先は、入出力の数と、壊れにくさと、相性の問題の少なさにお金がかかっています。
音の差より、止まらないことの差です。
32bit フロートは要るのか
録音のレベル合わせに自信がないなら、要ります。
合わせられる人には要りません。
失敗しても戻せる保険として考えてください。
USB の電源だけで足りるのか
入力が 2 つまでの型は足ります。
それ以上の型は、電源の供給が別に要るものがあります。
箱の裏を見てから決めてください。
ケーブルで音は変わるのか
断線しないことと、ノイズを拾わないことが価値です。
この記事の最後に、現場で使っているケーブルを載せています。
オーディオインターフェイスとは
アナログの音をデジタルに変換(ADC)し、その逆(DAC)も行う、音楽制作の心臓部です。
ZOOM会議から音楽鑑賞、ホームスタジオまで、パソコンの音を一段リッチにする装置と考えてください。
実際にはマイクアンプ・DAC・ADC・MIDIなどをまとめた「全部盛り」を指すことが多く、DSD専用のDACなどは別カテゴリになります。
いい音の正体はマイクアンプとヘッドホンアンプ
選ぶときに一番効くポイントです。
「いい音のオーディオインターフェイス」とは、ほとんどの場合このマイクアンプとヘッドホンアンプの質を指します。
デジタルであっても音はアナログ部分で決まると言われるほど、ここが重要です。
DAC/ADCの数値は通常そこまで気にしなくて大丈夫で、まずマイクアンプとヘッドホンアンプの良し悪しを見てください。
上級者になると「32bitは便利だが、マイクアンプは好きなものを使う」と、機能を分けて組むようになります。
用途別おすすめ5選
UAC-232 は繰り返しの通り万人向け。
KORG 10R はレコードやカセットのエアチェックを DSD で残したい人に最高のコスパですが、ヘッドホンアンプは外付けで化けます。
Scarlett 2i2 はブランド力とコスパの入門定番。
Apollo Twin X はこの価格でプロ機顔負けの音質とプラグイン処理。
Audient iD14 mkII は中価格帯で音質と使いやすさのバランスが良い一台です。
複数のマイクや BGM をまとめて扱うなら、インターフェイスではなくミキサーが答えになる場面もあります。
違いと選び方はオーディオミキサーのおすすめと選び方にまとめています。
選ぶときに見る 2 つの部品
ADC はアナログの音をデジタルに変え、DAC はその逆をします。
この 2 つの性能でも音は変わりますが、使う側が先に見るべきは別の部品です。
マイクアンプとヘッドホンアンプです。
マイクの信号を、機器が扱える大きさまで持ち上げるのがマイクアンプ。
録った音をヘッドホンで聴ける大きさにするのがヘッドホンアンプ。
いい音のインターフェイスと言われるとき、ほとんどはこの 2 つの質を指しています。
慣れてくると、32bit フロートは便利に使いながら、マイクアンプだけは別の機器を通す、という組み方をするようになります。
私は、マイクアンプにミキサーを使い、変換は別の機器に任せる組み方をしてきました。
上の段の機器は、何が違うのか
変換の部品の質が上がり、ノイズが下がります。
入出力の数が増え、本体の中で処理ができるようになります。
そして、毎日使っても止まりません。
音の差は、2 台並べて聴いたときに分かる程度です。
止まらないことの差は、本番の日に分かります。
入門の段で、まだ迷っている人へ
ケーブルは、断線しないものを
レコーダーが、インターフェイスの代わりになります
フィールドレコーダーの多くは、パソコンにつなぐとインターフェイスとして動きます。
1 台で、外でも録れて、机でも使える。
私がこの組み合わせを好む理由は、次の出来事にあります。
重い機材を運んだ日に、小さな組み合わせが選ばれた話
クラシックの収録の現場で、試作中の自作マイクを試したくて持ち込んだ日のことです。
基礎となる機材の一式とは別に、試験用の組を毎回持っていきます。
その日は 2 つの組を用意しました。
ひとつは、業界で標準とされる組み合わせです。
大きなマイク、高価なマイクアンプ、変換の機器、それを収めた重いラックケース。
もうひとつは、小さなレコーダーと、自作のマイク P-86S を直接挿しただけの組です。
依頼主に機種名を伏せて聴き比べてもらいました。
「後のほうが、空気感があって生々しいですね。
今回はこちらを採用します」。
何十キロもの機材を運び込み、汗だくで組んだ私は、苦笑いするしかありませんでした。
自分が信じた音が認められた日でもあります。
インターフェイスの機能を持つレコーダーを勧めるのは、この記憶があるからです。
よくある質問
迷ったら、この 1 本です
読み終えて、まだ決めかねているなら、この 1 本から始めてください。
向かない場合は、札の中に書いています。






