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Metric Halo と Make Believe Studios が、マスタリングエンジニア Howie Weinberg の実機 NTP 179-120 コンプレッサーをソフトウェア化したプラグイン「MB Howies179」を発表しました。
40年以上使い込まれた個体の飽和特性とダイナミクス動作を、リコール可能な形で DAW に持ち込むものです。
何が発表されたのか
Metric Halo と Make Believe Studios の共同開発によるプラグイン「MB Howies179」が発表されました。
マスタリングエンジニア Howie Weinberg が個人所有する NTP 179-120 コンプレッサー/リミッターの実機をモデル化したものです。
NTP 179-120 は、1975年に Neumann のマスタリングコンソール向けに製造されたハードウェアのコンプレッサー/リミッターです。
コンプレッサーとは、音の大きさの差を縮める処理装置のことを指します。
Weinberg は1977年からニューヨークのマスタリングスタジオ Masterdisk でこの機材を使い始め、1980年代から1990年代にかけて Bob Ludwig と並んでマスタリングの定番機として使い続けました。
これは何をするものなのか
MB Howies179 は、Weinberg の実機個体が持つ三つの特性をソフトウェアで再現します。
一つは入力信号の大きさに応じて音量を制御するダイナミクス動作、二つ目は筐体や回路そのものが音に与える色付けであるボックストーン、三つ目はアナログ回路を通ることで生じる飽和(サチュレーション)による歪みの質です。
これらを組み合わせることで、ミックスやマスターにスムーズさ、重み、そして各要素を一つにまとめるグルーと呼ばれる質感を加えます。
ハードウェアには無い操作子も備えています。
インターフェースは Weinberg の40年以上にわたるキャリアのなかで実際にもっとも使われたパラメータ範囲を踏まえて設計されており、作業環境に合わせて UI の表示サイズを変更することも可能です。
MH Preset Manager により、プラットフォームをまたいだプリセットの管理にも対応します。
設定をすべてプリセットとして呼び出せるため、実機のステレオペアでは避けられなかった「前回と同じつまみ位置を再現する手間」から解放されます。
どういう作業に関わるのか
MB Howies179 は主にマスタリング工程で使われるダイナミクス処理のプラグインです。
マスタリングとは、完成したミックスに対して楽曲全体の音量バランスや音色を整え、配信や媒体に適した形に仕上げる最終工程を指します。
これまで、この NTP 179-120 の音を求めるなら実機を探して導入する以外に手段はありませんでした。
本プラグインは、特定の個体が持つアナログの質感を DAW 上で再現し、リコール可能な形に置き換えます。
前提として、VST2、VST3、AU、AAX のいずれかに対応した DAW が必要です。
ミキシングの段階でバスに挿してまとまりを出す用途にも使えますが、Weinberg の実機がマスタリングで使われてきた経緯から、マスタリングチェーンの中核を想定して設計されています。
なお、マスタリングにおける音圧処理全般については「マキシマイザーおすすめ5選|音圧と音質を両立する使い方【2026年版】」でも触れています。



