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こんにちは、音楽家の朝比奈幸太郎です。
今日のテーマはイヤホンの不調について。
イヤホンの片側だけ音が出なくなる症状は、イヤホンの不調の中で最も相談が多いものです。
ただし「片耳が聞こえない」という一つの症状に見えて、原因はイヤホン本体、プラグ、再生機器、設定、そして耳側という五つの層に分かれます。
順番に切り分ければ、多くの場合は数分で原因の場所を特定できます。
この記事では、録音の現場で音響機材を扱ってきた立場から、切り分けの手順と、修理か買い替えかの判断基準までを解説します。
まず30秒でできる切り分け
工具も知識も要りません。
次の二つを試すだけで、原因がイヤホン側か機器側かが分かります。
- 同じイヤホンを別の機器 (スマートフォン、パソコンなど) につないで再生します。
症状が消えれば機器側、残ればイヤホン側の問題です。 - 左右のイヤホンを入れ替えて装着します。
聞こえない側が「同じイヤホン」についてくるならイヤホンの故障、「同じ耳」に残るなら耳側の状態を疑います。
有線イヤホンで片耳が聞こえない主な原因
プラグの接触不良
最も多く、最も簡単に直る原因です。
プラグが根元まで刺さっているかを確認し、一度抜いて挿し直します。
スマートフォンケースが厚いと、プラグが最後まで届かないことがあります。
また、プラグの金属部分が皮脂や汚れで覆われていると接触が不安定になるため、乾いた布で拭き取ります。
ケーブルの断線
ケーブルの内部で銅線が切れかかっている状態です。
断線は曲げ応力が集中する二つの場所、つまりプラグの根元とイヤホン本体の根元に集中します。
ケーブルの特定の場所を曲げたときだけ音が出たり消えたりする場合は、ほぼ断線と考えてよいです。
再生機器側のジャックの故障
別のイヤホンをつないでも同じ側が聞こえない場合は、機器側のジャックの摩耗や内部の汚れが原因です。
ジャック内部にほこりが溜まっているだけのこともあります。
ワイヤレスイヤホンで片方だけ聞こえない場合は、原因も対処もまったく別物です。
ワイヤレスイヤホンが片方だけ聞こえないときの復活手順で詳しく解説しています。
設定が原因のケース
機器の設定で左右バランスが片側に寄っていると、故障と同じ症状になります。
スマートフォンのアクセシビリティ設定にある「オーディオバランス」や「左右の音量バランス」を中央に戻してください。
また「モノラル音声」がオンになっていると、左右の聞こえ方が普段と変わるため、あわせて確認します。
耳側の原因は見落とされがちです
イヤーピースの音の出口が耳垢や皮脂で目詰まりすると、片側だけ音が小さくなります。
イヤーピースを外し、音の出口の網 (メッシュ) の状態を確認してください。
もう一つ、大切な注意があります。
イヤホンを替えても同じ耳が聞こえにくい、耳鳴りやふさがった感じを伴う、という場合は、突発性難聴など耳自体の症状の可能性があります。
突発性難聴は発症からの時間が治療の結果を左右するとされる疾患です。
イヤホンの故障を疑って数日を使ってしまう前に、耳鼻咽喉科の受診を検討してください。
修理か、買い替えか?
一般的な価格帯の有線イヤホンは、断線修理の工賃が製品の価格を上回ることが多く、買い替えが合理的な選択になりやすいです。
もし、はんだ付けの経験があれば自分で修理する道もありますが、イヤホンのケーブルに使われる極細のリッツ線は被膜の処理が難しく、基本的には経験者向けの作業です。
例外は、コネクタでケーブルを交換できるリケーブル対応 (MMCX や 2pin と呼ばれる規格) のイヤホンです。
この場合はケーブルだけを交換すれば復活することもあります。
買い替えるなら。
選び方は二択
断線したイヤホンに修理費をかけるより、同じ予算を新品に使うほうが、結果として長く使えることが多いです。
選び方は「有線を続ける」か「この機会にワイヤレスへ移る」かの二択に絞ると迷いません。
有線を続けるなら、扱いやすさで選ばれ続けている定番から始めるのが堅実です。
ケーブルの引っかかりや断線から解放されたいなら、軽さを重視した完全ワイヤレスが移行先として扱いやすいです。
価格は変動するため、ボタン先の販売ページで今日の価格を確認してください。







