空音開発Kuon R&D
録音機材 · 2025.10.31

ライブで使うマイクの種類|用途別の選び方と録音との違い

ライブで使うマイクの種類を、ダイナミック、コンデンサー、ワイヤレスの3つに分けて整理します。ボーカルと楽器それぞれの選び方、記録用に置くマイクとPA用の違いまで扱います。

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目次

ライブで使うおしゃれなボーカルマイク?

もしかしてこんなの探してましたか?

後ほどコンデンサーマイクの解説の部分でおしゃれマイクの解説もしていきますね。

ライブ会場で使用されるマイクには、大きく分けて2つの目的があります。

ひとつは「PA(拡声)」のためのマイク。

もうひとつは「録音(収録)」のためのマイクです。

前者は観客に音を“届ける”ためのもの、後者はその音空間を“残す”ためのもの。

この違いを理解すると、あなたのライブの音作りが劇的に変わります。

また、それはアコースティックライブやコンサートでの演者のMCのマイクも含まれます。

この記事ではライブやコンサートで使うマイク、録音よう、PA(MC用マイク)を含めてプロの音響エンジニアが徹底解説していきます。

ライブで使うマイクの基本種類

ライブで使用されるマイクには主に以下の3種類があります。

1. ダイナミックマイク

ライブ現場で最も多く使われているタイプです。

おそらく目にする人も多いでしょう。

  • 特徴:頑丈でハウリングに強く、高音圧にも耐える
  • メリット:扱いやすく壊れにくい
  • デメリット:繊細な音の再現性はやや劣る

代表機種:Shure SM58、Sennheiser e835
ほとんどのボーカリストが使用する“定番中の定番”です。

SM58はまさに伝説的な名機で、音楽に携わったことがある方なら必ず聞いたことがあるマイク。

ダイナミックマイクで音がいいので、実際作品のレコーディングにも積極的に使用されます。

ダイナミックマイクを購入するのにとりあえず58買っておけば失敗と感じることはまずないでしょう。

ダイナミックマイクの基準値といってもいいくらいですので。

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最近だと映像制作の一部としてのライブパフォーマンスや、よりルックスや時代劇コスプレなんかのコンテンツも流行っていますので、ビンテージ感のあるアイテムがはまることもあります。

冒頭で紹介したSHURE ( シュア ) / 55SH Series IIも外観がおしゃれで58と同じような音が出せます。

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ライブではボーカリスト、MCが使います。

また、ボーカルパフォーマンスをしない、本当にMCだけに使うMC用マイクを探しているという方はクラシックプロ(サウンドハウスのブランド)のダイナミックマイクが価格が抑えられているのに、めっちゃ使えます。

予算がかなり限定されている場合で、MCにしか使用しない場合は、こちら。

やはりハウリングに強いというのが一つですが、通電していないため、思わぬトラブルを防げるという利点も挙げられます。

もっと選びたいかたはこちら

ダイナミックマイクおすすめ|失敗しない選び方と定番

2. コンデンサーマイク

スタジオ用途のイメージが強いですが、近年はライブでも増えています。

  • 特徴:広い周波数特性・高感度・繊細な表現力
  • メリット:声や楽器の細やかなニュアンスを拾える
  • デメリット:電源(ファンタム48V)が必要・ハンドリングノイズに弱い

代表機種:Audio-Technica AE5400、Neumann KMS105

PAを必要最小限に使った物音の少ないホールやアコースティックライブに最適です。

ライブでコンデンサーマイク?
おすすめのコンデンサーハンドマイク5選

3. ワイヤレスマイク

ステージでの自由なパフォーマンスには欠かせない存在。

  • 特徴:ケーブルがないため、動きやすい
  • メリット:ステージ上での取り回しが楽
  • デメリット:電池切れ・電波干渉・遅延リスクあり

代表機種:Shure ULXD、Sennheiser EW-D

プロの大規模ライブで主流となっています。

アイドルがヘッドセット型で口元に小さなマイクをつけていたりすることがあるかと思いますが、ヘッドセットタイプでも近年はワイヤレスが主流ですし、ワイヤレスじゃないマイクでもワイヤレス化するのはそう難しくありません。

手持ちのダイナミックマイクやモニターをワイヤレス化する方法

ライブでの用途別おすすめマイク選びを徹底解説

ライブパフォーマンスの音質を決定づける最も重要な要素のひとつが「マイク選び」です。

どんなに良い歌声や演奏でも、マイクの特性が合っていなければその魅力は半減してしまいます。

ここでは、ライブ現場での用途別マイク選びを、プロ音響の視点からわかりやすく解説します。

■ ボーカル用マイクの選び方

ライブで最も使用頻度が高いのが「ボーカルマイク」。

ここでは代表的な2つのタイプ、ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの違いを理解することが大切です。

ShureのSM58を代表とするダイナミックマイクは、ライブステージの定番中の定番です。

頑丈で壊れにくく、湿気や衝撃に強いため、ツアーや屋外フェスなど過酷な環境でも安定した音を提供します。

特にロックやポップスのように音圧が高い現場では、ハウリング(音の回り込み)に強いダイナミックマイクが圧倒的に有利です。

一方で、音の繊細な表現や高域の伸びはやや苦手。

そのため、表現重視のアコースティック系やバラードには物足りなさを感じることもあります。

● コンデンサーハンドマイク:繊細で高解像度な音

NeumannのKMS105やShureのBeta87Aなどに代表されるコンデンサーハンドマイクは、声の息づかいやブレスまで細かく拾う繊細さが魅力です。

スタジオで録ったようなクリアな音質を、ライブでも再現できるのが最大の強みです。

ただし、コンデンサーマイクはファンタム電源が必要で、湿気や衝撃に弱いというデメリットもあります。

また感度が高いため、モニタースピーカーとの距離や角度を慎重に設定しないとハウリングが発生しやすくなります。

このため、ジャズやアコースティックライブ、ホールコンサートなど、比較的落ち着いた環境での使用に適しています。

楽器ごとのマイク選び

ボーカルだけでなく、各楽器にも最適なマイクがあります。

例えば、エレキギターアンプにはShure SM57やSennheiser e906などのダイナミックマイクが定番。

音圧に強く、中域のアタックをしっかり捉えてくれます。

アコースティックギターには、コンデンサーマイク(Neumann KM184やAT AE5400など)を使うと、
繊細な弦の響きを自然に再現できます。

ドラムには用途ごとに専用マイクがあり、スネアにはShure Beta57A、キックにはAKG D112など、
それぞれの帯域に合わせた設計が施されています。

ホーンやサックスなどの管楽器には、Sennheiser MD421のような大型ダイナミックマイクが定番です。

環境に合わせた選び方

マイクは「どこで使うか」によっても選び方が変わります。

  • 屋外フェスや野外イベントでは、風や湿気に強いダイナミックマイク。
  • ジャズクラブやアコースティックバーでは、コンデンサーの繊細な表現力が光ります。
  • 配信ライブでは、ノイズの少ないコンデンサーマイクが好まれます。
  • ツアーやリハーサルでは、扱いやすく耐久性のあるダイナミックタイプが最適です。

このように、「環境・音量・ジャンル」の3点を基準にマイクを選ぶことで、より自然で安定した音を得ることができます。

■ ワイヤードとワイヤレスの選択

ライブでは、ワイヤード(有線)かワイヤレス(無線)かも重要です。

ワイヤードマイクは電波の干渉がなく音質が安定しているため、音にこだわるボーカリストに好まれます。

一方、ステージ上を動き回るパフォーマーやダンサーには、ケーブルが邪魔にならないワイヤレスマイクが便利です。

最近ではワイヤレスでも高音質なモデルが増えており、プロの現場でも多く使われています。

■ ジャンル別おすすめマイク参考例

  • ロック・ポップス:Shure Beta58A、Sennheiser e935
  • ジャズ・バラード:Neumann KMS105、Shure Beta87A
  • R&B・ソウル:AKG C5、Lewitt MTP940CM
  • アコースティック/フォーク:Audio-Technica AE5400、Sennheiser e965

ジャンルによって、求める「音の太さ」「抜け」「柔らかさ」が変わるため、
それぞれに合ったマイクを選ぶのが理想です。

マイクは「音を拾う装置」ではなく、ボーカリストの声を楽器として形にする道具です。

どんなマイクを選ぶかで、同じ声でも印象がまったく変わります。

ライブでは、環境やジャンル、そして自分の表現スタイルに合わせて最適なマイクを選ぶことが、
最高のパフォーマンスにつながります。

初心者であれば、まずはダイナミックマイクを1本手に入れてライブ慣れし、次にコンデンサーハンドマイクを導入して音の世界を広げるのがおすすめです。

「どんなマイクが自分の声を一番輝かせるのか?」

それを探す過程こそが、ボーカリストの成長の証といえるでしょう。

ライブ録音で真価を発揮する“無指向性マイク”という選択

ここからは少し視点を変えて、「ライブを録音する側」から見てみましょう。

ライブ録音の依頼は、空音開発が取り次いでいます。
金田式バランス電流伝送DC録音を行うのは、空音開発の技術顧問です。

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PA用マイクは観客に音を届けるために“狭い範囲”を狙って拾う指向性マイクが主流ですが、録音においては“空間そのもの”をどう捉えるかが重要になります。

そのときに活躍するのが、無指向性マイク+AB方式という組み合わせです。

さて、空音開発では、ライブ関係者の方が気軽にライブ録音をしてほしいと思っています。

金田式DC録音は特別なスキルが必要ですのでご依頼いただくしかありませんが、一般的な高音質録音であれば現代では32bit技術もあり、後述しますマイクロフォンを導入するだけで誰でも簡単に録音することができます。

録音とは、音を“集める”のではなく、空気を“描く”こと。

もう、終わりの見えないマイク探しに時間もお金も奪われない。

録音の本質は、テクニックや機材の数ではなく、
音そのものの“あり方”にあります。

空音開発の無指向性ステレオマイクは、
空気の中に広がる音の粒を、そのままの姿で留めるために生まれました。

一度その音を知れば、もう機材探しの旅は終わります。

無指向性ステレオペアの録音哲学を、あなたの創造性に。

AB方式とは?
空間を立体的に再現する録音技法

AB方式とは、2本の無指向性マイクを一定距離(通常は20〜60cm)離して配置し、左右の時間差によって自然な空間の広がりを再現する手法です。

この方式では、ステージ上だけでなく会場全体の空気や観客の反応、リバーブ感までもが生々しく記録されます。

結果として、録音を再生したときにまるで会場にいるかのような臨場感が再現されます。

ライブPAと録音マイクの違いを理解する

項目PAマイク(拡声)録音マイク(収録)
目的音を届ける音を残す
指向性強い(単一指向)状況に応じて
配置ステージ上ステージ・会場・ホール中央
音質傾向近接感・明瞭度重視空間性・自然さ重視

この違いを理解した上でマイクを選ぶと、「聴かせる音」と「記録する音」の両方がバランスよく仕上がります。

まとめ:ライブでは“用途別”、録音では“目的別”にマイクを選ぼう

  • ステージでの歌や演奏を届けるなら ダイナミックマイク
  • 空間全体の響きを残したいなら 無指向性AB方式マイク
  • そしてその両方をバランスよく活かすのが、音づくりの本質です。

空音開発では、「空気を録る」ためのマイク設計を通じて、あなたのライブの“その瞬間”を永遠に残すお手伝いをしています。

映像の撮影で使うマイクは選び方が別になります。
狙った声だけを抜き出す超指向性マイクの並べ方は、ショットガンマイクおすすめ カメラに直接挿してはいけない理由にまとめました。

よくある質問
ライブのボーカルには、ダイナミックとコンデンサーのどちらがいいですか

会場の大きさと、返しの音量で決まります。ダイナミックは周囲の音を拾いにくく、回り込みに強い代わりに、細かい質感が出にくくなります。コンデンサーは質感が出る代わりに、返しの音まで拾って回り込みが起きやすくなります。小さな会場で返しが大きいならダイナミック、広い会場で返しが耳元のモニターならコンデンサーが使えます。

ワイヤレスマイクにすると音は悪くなりますか

方式によります。アナログ方式は音を圧縮して電波に載せるため、強い音のあとに音量が揺れます。デジタル方式は圧縮を通さずに送れる機種があり、有線との差はほとんどありません。ただしデジタルは数ミリ秒の遅れが出ます。歌では問題になりませんが、返しを耳元で聴く場合は事前に確かめてください。

ライブの記録用には、どんなマイクを置けばいいですか

客席側に無指向性のマイクを 2 本、離して置きます。卓から出る音だけを録ると、拍手も会場の響きも入りません。演奏は綺麗でも、無人の部屋で鳴っているように聞こえます。卓の音に客席側の音を少し混ぜると、その場にいた感じが戻ります。

オーディエンスマイクは何のために置くのですか

卓から出る音に、客席の拍手と歓声が入っていないためです。客席側にマイクを 2 本置き、あとで卓の音に混ぜます。混ぜる量は、拍手が聞こえる程度で十分です。多く混ぜると、会場の響きで演奏がぼやけます。

楽器にはどのマイクを当てればいいですか

音量の大きい楽器ほどダイナミック、小さい楽器ほどコンデンサーです。ドラムとギターアンプはダイナミック、アコースティックギターとピアノと管楽器はコンデンサーが基本になります。ただし大音量の中で使うコンデンサーは周囲の音も拾うため、指向性を絞った機種を選んでください。

音が回り込んで鳴き始めたときは、どう止めますか

順番があります。1 つ目はマイクをスピーカーの正面から外すこと。2 つ目は音源に近づけて、そのぶん増幅を下げること。3 つ目が、問題の帯域を切ることです。3 つ目から始めると、音がやせた状態で止まることになります。

合奏の前に確かめること

音程を合わせる道具と手順は吹奏楽のチューナーおすすめに、拍を扱う道具は無料のメトロノームアプリにまとめました。

基礎合奏そのものの組み立ては吹奏楽の基礎合奏メニューにあります。
音程、バランス、縦、音量の4つの柱と、それぞれの確かめ方を並べています。

この記事で紹介した機材(サウンドハウス)

SHURE 55SH Series II
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SHURE SM58
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CLASSIC PRO CM5 ダイナミックマイク
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