目次
基礎合奏は、ロングトーンを長くやることではありません。
確かめる対象が 4 つあり、それぞれに確かめ方があります。
この 4 つを順に見れば、同じ時間でも結果が変わります。
逆に、対象を決めずにロングトーンを続けても、何が直ったのか分かりません。
ロングトーンだけでは足りない理由
ロングトーンで鍛えられるのは、息の支えと音の始め方です。
これは土台であって、合奏の問題そのものではありません。
合奏で起きる問題は、1 人では起きません。
2 人以上が同時に鳴らしたときに初めて出ます。
だから、確かめるときも 2 人以上で鳴らす必要があります。
1. 音程は、針ではなくうなりで合わせる
2 人が同じ音を吹いて、周波数がわずかに違うと、音の大きさが周期的にゆれます。
これをうなりといいます。
ずれが大きいほど、ゆれが速くなります。
うなりが完全に消えたとき、2 人の音は同じ高さです。
耳で分かる、いちばん確かな合図です。
和音では、全員が針を真ん中にしてはいけません
チューナーの目盛りは平均律です。
平均律は 1 オクターブを 12 等分した人工の目盛りで、和音の中の音が少しずつずれています。
和音が溶けるのは、周波数が簡単な整数の比になったときで、これを純正律といいます。
長三和音のいちばん上に乗る人が針を真ん中に合わせると、その和音は必ず濁ります。
ここを直すだけで、合奏の響きが変わります。
ハーモニー練習の順番
3 度の人だけが動く、という決まりを先に共有してください。
全員が同時に動くと、合った位置が分からなくなります。
音律を切り替えられるチューナーなら、主音を指定すると目盛りのほうが純正律に動きます。
使い方は吹奏楽のチューナーおすすめにまとめました。
2. バランスは、低音から積む
合奏が濁って聞こえるとき、原因は高音が大きいことではなく、低音が聞こえていないことが多くあります。
土台がないと、上の音が浮いて聞こえます。
抜いて確かめるのが要点です。
足していくだけでは、聞こえているかどうかは分かりません。
3. 縦は、音を消して確かめる
メトロノームが鳴っているあいだ、拍にそろえるのは難しくありません。
音を追いかけているだけでも、それらしく聞こえます。
数小節だけ鳴らして、次の数小節は黙る設定にします。
黙っているあいだも同じ速さで吹き続け、次に鳴ったときにそろっているかを見ます。
黙った瞬間にずれるなら、拍が各自の中にありません。
この設定は無料のメトロノームで作れます。
4. 音量は、差がついているかを見る
多くの団体で、pp が小さくなっていません。
ff は大きくできても、pp は「少し小さい mf」で止まります。
確かめ方は簡単です。
pp だけを 8 小節鳴らし、次に ff だけを 8 小節鳴らします。
録っておいて、あとで聴き比べてください。
差がついていなければ、pp の練習が足りていません。
録り方は吹奏楽・合唱を高音質で録音するマイク配置とおすすめ機材にまとめています。
パート練習の進め方
パート練習が雑談になるのは、目的が決まっていないからです。
決めるのは 1 つだけで十分です。
終わりの確かめ方を先に言ってから始めてください。
これがないと、時間が来たから終わる練習になります。
週の組み立て
毎日 4 つ全部をやろうとすると、どれも浅くなります。
1 日 1 つに絞ってください。
音程の柱を数字で確かめたいときは、合奏の画面でうなりの回数をそのまま数えられます。
読めるのは 2 人から 8 人ほどの編成までです。
縦をそろえる柱で使うメトロノームの扱いはメトロノームの使い方にまとめています。
鳴らす回数を減らす手順と、黙った小節で確かめる方法を書いています。
あわせて読みたい
音程を測る道具は吹奏楽のチューナーおすすめ、拍を扱う道具は無料のメトロノームアプリにまとめています。
合奏を録って残す方法は吹奏楽・合唱を高音質で録音するマイク配置とおすすめ機材にあります。
