空音開発Kuon R&D
仕上げ · 2026.09.17

メトロノームの使い方|テンポ記号とBPMの対応表、裏拍と消す練習

テンポ記号と1分あたりの拍の対応表、鳴らす回数の減らし方、裏拍で鳴らす練習、鳴る小節と黙る小節を交互にする練習、速さの上げ方までをまとめました。曲の速さを数える方法も書いています。

目次

速さを上げるためにメトロノームを使うと、たいてい上手くなりません。
メトロノームは速さを上げる道具ではなく、自分がどこでずれているかを知らせる道具です。

ここでは、テンポ記号と数字の対応、拍子の合わせ方、裏拍と消す練習まで、順に書きます。
使う道具はKUON METRONOMEです。
開くだけで鳴ります。

テンポ記号と数字の対応

楽譜の頭に書いてある言葉と、メトロノームの数字の対応です。

記号1 分あたりの拍おおよその歩き方
Largo40 から 60ゆっくり歩くより遅い
Larghetto60 から 66秒針とほぼ同じ
Adagio66 から 76ゆっくり歩く速さ
Andante76 から 108歩く速さ
Moderato108 から 120少し急ぐ歩き
Allegro120 から 156早足
Vivace156 から 176走り出す手前
Presto168 から 200走っている

資料によって数字の幅は違います。作曲家と時代でも変わります。表は目安で、楽譜に数字が書いてあればそちらが優先です。

楽譜に「♩= 96」と書いてあれば、4 分音符が 1 分間に 96 回という意味です。
メトロノームの数字はここに合わせます。

拍子と、どこを鳴らすか

4 分の 4 拍子で 4 回鳴らすのは、練習の最初だけです。
慣れてきたら鳴る回数を減らします。

段階鳴らす場所分かること
14 拍すべて音の長さが正しいか
21 拍目と 3 拍目拍と拍の間を自分で埋められるか
31 拍目だけ小節の中で速さが変わらないか
42 小節に 1 回小節線をまたいでも保てるか

段階を上げるたびに、自分で持たなければならない時間が倍になります。鳴る回数が減っても合っているなら、拍が自分の中にあります。

裏拍で鳴らす

4 分の 4 拍子で、メトロノームを 2 拍目と 4 拍目だけで鳴らします。
数字は変えません。
鳴る場所を頭の中で入れ替えるだけです。

最初はほぼ全員が合わなくなります。
1 拍目を自分で出さなければならないためです。
ここが合うようになると、合奏で他の人の音を聴きながら吹けるようになります。
表拍を機械に預けている間は、その練習ができていません。

消して確かめる

鳴る小節と黙る小節を交互にします。
2 小節鳴って 2 小節黙る、から始めます。

黙っている間にずれるなら、それまで合っていたのは機械に引っ張られていただけです。
黙った先で合っているかどうかだけが、拍が自分の中にあるかどうかの答えになります。

  1. 2 小節鳴って 2 小節黙る1/3

    黙った後の 1 拍目がそろうか

  2. 4 小節鳴って 4 小節黙る2/3

    長い沈黙でも速さを保てるか

  3. 1 小節鳴って 7 小節黙る3/3

    ここまで来ると、本番で崩れなくなります

速さの上げ方

一息に上げると、崩れた形のまま速くなります。
上げ幅を小さくして、戻れる場所を残します。

  1. 確実に弾ける速さを見つける1/4

    間違えずに 3 回続けられる速さです

  2. 4 ずつ上げる2/4

    目標まで一気に上げません

  3. 崩れたら 8 下げる3/4

    上げた分より多く下げます。ここが肝心です

  4. 目標で 3 回続ける4/4

    できたら、翌日に同じ速さから始めます

崩れたときに元の速さへ戻らずに続けると、崩れた形が身につきます。
下げるほうを大きくするのは、そのためです。

曲の速さを知りたいとき

楽譜に数字が無い録音の速さを知るには、拍に合わせて数えます。
10 秒間に何回拍があったかを数えて 6 倍すると、1 分あたりの拍になります。
20 秒数えて 3 倍すると、もう少し正確になります。

音程のほうが気になるとき

拍がそろっても和音が濁ることがあります。
そちらは速さではなく音程の問題です。
オンラインチューナーの仕組みと選び方純正律と平均律の違いにまとめています。

吹奏楽の基礎合奏で 4 つの柱をどう組むかは吹奏楽の基礎合奏メニューに書きました。

よくある質問
メトロノームの数字はどこに合わせればよいですか

楽譜に「♩= 96」のような指定があればその数字に合わせます。無ければテンポ記号の目安から始め、自分が確実に弾ける速さまで下げてください。

テンポ記号の数字は資料によって違いませんか

違います。時代と作曲家によっても変わります。表の値は目安で、楽譜に数字があればそちらが優先です。

4 拍子でメトロノームを 4 回鳴らしてよいですか

練習の最初は 4 回で構いません。慣れたら 2 回、1 回、2 小節に 1 回と減らしてください。鳴る回数が減っても合っているなら、拍が自分の中にあります。

裏拍で鳴らす練習は何のためですか

表拍を自分で出すためです。表拍を機械に預けている間は、他の人を聴きながら自分の拍を保つ練習ができていません。

速さはどれくらいずつ上げればよいですか

4 ずつが目安です。崩れたら 8 下げてください。上げた分より多く下げるのは、崩れた形を身につけないためです。

録音された曲の速さを知る方法はありますか

拍に合わせて 10 秒数えて 6 倍します。20 秒数えて 3 倍すると、もう少し正確になります。

ブラウザのメトロノームは拍がずれませんか

音を先に予約する仕組みなら、画面の都合に左右されずに鳴ります。一定時間ごとに呼び出す作りのものは、十数ミリ秒の幅でゆれることがあります。

合奏で縦がそろわないのは速さの問題ですか

多くの場合は違います。黙った小節で各自の中に拍が無いことが原因です。鳴らしっぱなしで通しても、そこは直りません。

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