目次
楽器を出して、音を出すまでの間に、チューナーを探す時間を挟みたくない。
ブラウザで開くチューナーは、その一点のために存在しています。
ここでは、ブラウザのチューナーが何をしているのか、どういう場面で頼れて、どういう場面で頼れないのかを、仕組みから順に書きます。
選ぶときの基準もまとめます。
ブラウザのチューナーは何をしているのか
順番はいつも同じです。
ここまでが端末の中で完結します。
音の波形がどこかへ送られることはありません。
チューナーが必要とするのは今この瞬間の音だけで、保存する理由がないからです。
向く場面と、向かない場面
ブラウザのチューナーはマイクで空気の音を拾います。
この一点が、使える場面と使えない場面を分けます。
精度を決めているもの
チューナーの正確さは、画面の作りではなく、どれだけ長く音を見るかで決まります。
低い音ほど、一周期に時間がかかります。
チューバの実音で 50 Hz あたりを読むなら、一周期に 20 ミリ秒。
安定した値を出すにはその数倍を見る必要があります。
長く見るほど値は落ち着き、そのぶん反応は遅くなります。
短く見れば反応は速くなり、そのぶん値は揺れます。
この二つは同時には満たせません。
針が速く動くチューナーは値が揺れているだけのことがあり、針が落ち着いているチューナーは少し前の音を映しているだけのことがあります。
どちらが良いかは、測る音によって変わります。
基準ピッチをどこに置くか
「ラ」の音を何ヘルツにするか。
これが基準ピッチです。
日本の吹奏楽で 442 Hz が多いのは、管楽器が温まると音が上がるためです。
始めの時点で少し高い側に置いておくと、演奏が進んだときの位置が扱いやすくなります。
移調楽器の表示
B♭ 管のクラリネットで記譜の「ド」を吹くと、実際に鳴るのは実音の B♭ です。
チューナーは実音を読むので、そのままでは「B♭」と出ます。
記譜で考えている奏者には、一手間が挟まります。
針を合わせても和音が濁る理由
チューナーの針は平均律を基準にしています。
1 オクターブを 12 等分した位置です。
ところが、複数の人が和音を作るときに耳が求める位置は、平均律とずれています。
和音を合わせる場面では、針ではなくうなりを頼りにします。
二つの音の周波数が違うと、その差の回数だけ音量がゆれます。
ゆれが消えた場所が、合った場所です。
詳しくは純正律と平均律の違いにまとめています。
マイクの許可について
頁を開いた時点では、ブラウザは音を受け取っていません。
許可を押した瞬間から受け取り、頁を閉じれば止まります。
許可はブラウザの設定からいつでも取り消せます。
音の波形を外に送る必要のあるチューナーは存在しません。
送っているとすれば、それはチューナーの機能のためではありません。
使ってみる
KUON TUNER は登録もインストールも要らず、開いた頁でそのまま動きます。
基準ピッチは 415 / 432 / 440 / 441 / 442 / 443 Hz、移調は C / B♭ / E♭ / F / A、音律は平均律・純正律・ピタゴラス音律から選べます。
複数人で同じ音を合わせるときは、合奏の画面でうなりの回数をそのまま数えられます。
毎秒何回ゆれているかと、それがセントでいくつぶんのずれにあたるかが出ます。
拍を刻む道具が必要なときはメトロノームも同じように開きます。
使い方はメトロノームの使い方にまとめています。
吹奏楽での合わせ方は吹奏楽のチューナーおすすめにまとめています。
