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合唱録音は「溶け合う空気感」を残す
合唱の核は、声が溶け合ったときの空気感です。
いかに美しく混ざり、空間に溶けるかが最重要。
学校のように広さも残響も読みにくい空間では、角度の追い込みが要る単一指向のXYやORTFより、無指向性のAB方式が扱いやすく、色付けが少なく全体を自然な距離感で捉えられます。
間隔のわずかな調整で「広がりと明瞭度」を行き来できるのも利点です。
マイクとレコーダーの選び方
まずコンデンサーマイクが第一条件です。
ダイナミックでは合唱の繊細な響きと空気感は捉えきれません。
そして無指向性が推奨。
プロの現場でも合唱は無指向性で録ることがほとんどです。
マイクは必ず同じものを2本(ステレオ)。
DPA は最上級ですが手弁当の顧問には価格が重い。
空音開発のプラグインパワー版なら、対応レコーダーに挿すだけで簡易セッティングでも合唱録音が完成します。
CDにしたい人はミニXLR版とファンタム対応レコーダーへ。
配置の黄金比(距離と高さ)
失敗の多くは、近すぎるか、低すぎることです。
- 距離: 合唱団の奥行き(最前列から最後列まで)の1.5〜2倍
- 高さ: 最後列の生徒の口元あたり。
AB幅が広いほど高めに - AB幅: 30〜40cm
近すぎると倍音が伸びず声が混ざらず、遠すぎると輪郭が薄くモヤッとします。
最後はヘッドホンで自分の耳を頼りに追い込んでください。
良い位置が決まったら養生テープで記録すれば、毎年同じクオリティで録れます。
32bitフロート対応機なら音割れの心配がなく、生徒自身が練習を記録することもできます。
合唱の一人ひとりの声を伸ばす話は、ボイトレ教室はどこがいいにまとめています。
合わせる段階の道具
録る前に音程をそろえる手順は吹奏楽の基礎合奏メニューにまとめました。
合唱でも柱は同じで、うなりで合わせる考え方はそのまま使えます。
全員がチューナーの針を合わせても和音が濁る理由は純正律と平均律の違いにあります。
合唱は各自が高さを動かせるので、純正律に寄せられる編成です。


