空音開発Kuon R&D
録音技術 · 2025.11.08

合唱の録音方法|マイク配置と機材の選び方【失敗しない保存版】

合唱録音は声が溶け合う空気感を残すのが核。無指向性AB方式の理由から、コンデンサーマイクが必須なわけ、DPA 4006 や空音開発 P-86S、配置の距離と高さの黄金比まで音響エンジニアが解説します。

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目次

合唱録音は「溶け合う空気感」を残す

合唱の核は、声が溶け合ったときの空気感です。
いかに美しく混ざり、空間に溶けるかが最重要。
学校のように広さも残響も読みにくい空間では、角度の追い込みが要る単一指向のXYやORTFより、無指向性のAB方式が扱いやすく、色付けが少なく全体を自然な距離感で捉えられます。
間隔のわずかな調整で「広がりと明瞭度」を行き来できるのも利点です。

マイクとレコーダーの選び方

まずコンデンサーマイクが第一条件です。
ダイナミックでは合唱の繊細な響きと空気感は捉えきれません。
そして無指向性が推奨。
プロの現場でも合唱は無指向性で録ることがほとんどです。

合唱録音の機材
役割推奨
マイク(最上級)DPA 4006 / 2006(無指向性ステレオペア)
マイク(手に取りやすい)空音開発 P-86S(プラグインパワー) / X-86S(ミニXLR)
レコーダープラグインパワー or ファンタム対応のポータブル
編集ノーマライズのみ(無料のAudacityで十分)

マイクは必ず同じものを2本(ステレオ)。
DPA は最上級ですが手弁当の顧問には価格が重い。
空音開発のプラグインパワー版なら、対応レコーダーに挿すだけで簡易セッティングでも合唱録音が完成します。
CDにしたい人はミニXLR版とファンタム対応レコーダーへ。

DPA 4006A コンデンサーマイク (無指向性)
価格と在庫は各店でご確認ください
DPA ST4006A ステレオペア
価格と在庫は各店でご確認ください

配置の黄金比(距離と高さ)

失敗の多くは、近すぎるか、低すぎることです。

  • 距離: 合唱団の奥行き(最前列から最後列まで)の1.5〜2倍
  • 高さ: 最後列の生徒の口元あたり。
    AB幅が広いほど高めに
  • AB幅: 30〜40cm

近すぎると倍音が伸びず声が混ざらず、遠すぎると輪郭が薄くモヤッとします。
最後はヘッドホンで自分の耳を頼りに追い込んでください。
良い位置が決まったら養生テープで記録すれば、毎年同じクオリティで録れます。
32bitフロート対応機なら音割れの心配がなく、生徒自身が練習を記録することもできます。

よくある質問
ダイナミックマイクではだめですか

合唱には向きません。繊細な響きと空気感を捉えるにはコンデンサー、できれば無指向性を選んでください。

予算が限られています

DPA 4006/2006 が最上級ですが高価です。空音開発のプラグインパワー版なら、対応レコーダーに挿すだけで簡易に高音質な合唱録音ができます。

毎年同じ音で録るコツは

位置と高さを決めたら養生テープで記録してください。同じ環境なら同じ位置で再現でき、安定したクオリティを保てます。

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