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クラシックギターは無指向性ABステレオで録る
「アコギを録ったら音がこもる」「CDのような広がりが出ない」。
その多くは、単一指向性を1本でモノラル録音していることが原因です。
ギターはサウンドホール・ボディ・ネック・弦全体が共鳴して鳴るので、点を狙う単一指向性1本では、胴鳴りか弦の音のどちらかが足りなくなります。
音楽は必ずステレオ、マイクは最低2本で録りましょう。
なぜ無指向性ABなのか
単一指向性を近づけると、近接効果で低音が勝手に膨らみ、後からEQで削る羽目になります。
無指向性なら近接効果がなく、胴の響き・指の質感・空間まで自然に調和します。
多少位置がずれても破綻しないので、実は初心者ほど扱いやすい方式です。
目の前に透明人間が立ってギターを聴いている、その右耳と左耳の位置に2本を置くイメージです。
左はネック側の繊細さ、右はボディ側のふくよかさを捉え、再生した瞬間に立体感が生まれます。
サウンドホールの真下から狙うのは低音が過剰になりリスキーなので避けてください。
マイク選び
無指向性なら DPA 2006 / 4006 が有力(ギターには2006、他の楽器も録るなら4006)。
予算を抑えつつ無指向性ワンポイントで狙うなら、空音開発の P-86S / X-86S が手に取りやすい選択肢です。
指向性で録るなら定番のノイマン KM184、国産なら AT4050、LEWITT は 540 から真価を発揮します。
指向性はオランダ方式かXY方式で、XYは難しいのでまずオランダ方式から試すと失敗しにくいです。
マルチマイクと録音のコツ
無指向性のステレオペアだけでクラシックギターソロは完結します。
さらに表現を足すなら、X-86S をメインに、指向性の LEWITT 540 を補助にして、オンマイクとオフマイクを混ぜる方法があります。
マルチはフィールドレコーダー(F4/F8)や、オーディオインターフェイス+PCで可能です。
ギターはゲインを少し攻めめに録ると躍動感が出ます(打楽器的な奏法がある場合は事前に確認を)。



