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音源をマキシマイザーに通すと、設定した天井を1サンプルも超えずに音圧を上げられます。
マルチバンドのリニアフェーズ分割により、低域のパンピングを抑えながら全体の迫力を上げます。
効果は無料で確認し、適用と保存はConcertoで行います。
Kuonのマキシマイザーは芸術家:朝比奈幸太郎が金田式DC録音エンジニアの五島昭彦氏とともに制作した現場のエンジニアが本当にほしいマキシマイザーです。
どうやるのか
- /dar を開いてログインします
- 音源を読み込みます。
ドラッグアンドドロップかファイル選択で読み込めます - ツールラックからマキシマイザーを選びます
- プリセットを選ぶか、DriveとCeilingを手動で設定します
- 波形の重ね表示とゲインリダクションのヒートマップで、抑えられた箇所を確認します
- 無料プレビューで原音と処理後をA/B試聴します。
ここまで無料です - 適用して保存するにはConcertoが必要です
何が起きているのか
マキシマイザーは、単なる音量の持ち上げではありません。
信号はまずDrive(持ち上げ量、0から24dB)を通り、任意で4倍オーバーサンプリングのクリッパー(Clip)を経由します。
その後、120Hzと2000Hzのクロスオーバーで低域、中域、高域の3バンドに分割されます。
分割には相補型のリニアフェーズFIRフィルタを使います。
低域に511タップ、高域に255タップを割り当て、位相を回さずに帯域を分けます。
分割された各帯域にはブリックウォール・リミッターがかかり、加算されたあと最後にワイドバンドのマスター・リミッターが全体を整えます。
マスター段のTrue Peak検出は、4倍オーバーサンプリングのpolyphase Blackman窓sinc FIR(12タップ/位相)による真のISP検出です。
天井は移動最小値方式で管理され、1サンプルも超えないことが数学的に保証されています。
実測でも天井 -1.02 dBTP 以下、透明性の誤差0が確認されています。
帯域ごとにホールド時間が異なります。
低域30ms、中域8ms、高域2ms、マスター25ms。
低域を長く保持することで、キックやサブベースのリリース時に起こりがちなパンピングを消します。
全体で1.5msのルックアヘッドを持ち、突発的なピークにも対応します。
Hardnessはクリッパー段の硬さだけを制御します。
Clipがオフのときは音に影響しません。
既定ではClipがオフなので、初期状態でHardnessを動かしても変化はありません。
プリセットは7種あります。
グランドピアノ、弦楽器、オーケストラ、声楽・ボーカル、アコースティック、バンド・ポップス、EDM・攻め。
素材に合わせて選ぶと、帯域バランスとホールド時間が適切に設定されます。
気をつけること
Driveを上げすぎるとゲインリダクションが深くかかり、音の透明感が損なわれることがあります。
波形の重ね表示とゲインリダクションのヒートマップを見ながら、必要な分だけ持ち上げてください。
マキシマイザーは音圧を上げる道具であり、ミックスそのものを直す道具ではありません。
特定の帯域が突出している場合は、先にEQでバランスを整えるほうが結果がよくなります。
ラウドネスとTrue Peakを事前に確認するには、[LUFS 測定 無料。
ブラウザでラウドネスとTrue Peakを確認する手順](/journal/lufs-measurement-free)を参照してください。
Ceilingを0 dBTPに設定すると、後段のエンコードでクリッピングが生じる可能性があります。
配信やCD向けには -1 dBTP 前後が安全です。
ストリーミング向けのラウドネス基準については、Spotifyに上げる前に確認することも参考になります。



