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プラグインパワー対応のマイクを買ったのに、手持ちのレコーダーに挿すところがない?
あるいは、ノイズだらけの極端に小さい音しか録れない。
これは故障ではなく、そのレコーダーがマイクに電源を供給していないだけです。
プラグインパワーは、レコーダー側の 3.5mm ステレオミニ入力端子から、マイクに数ボルトの電源を送る方式です。
対応しているかどうかは、メーカーやシリーズではなく、機種ごとに決まります。
同じ TASCAM の同じ DR シリーズでも、対応機と非対応機が混在しています。
この記事では、TASCAM と ZOOM が 2010 年以降に発売したレコーダーを型番単位で整理し、プラグインパワーに対応しているものだけを一覧にしました。
あわせて、いま新品で買える直近5年の機種、そして「対応していると誤解されやすい非対応機」もまとめています。
非常に重要なこととして、プラグインパワーとファンタム電源は別物です。
外部マイクに電源を送る方式には二種類あり、互換性はありません。
Kuonのマイクはプラグインパワー対応マイクと、ミニXLR対応マイク(こちらは48VXLR変換アダプターを使えば、通常のXLRマイクとして使えます)があり、初心者の方はまずはプラグインパワー版で試してみることをおすすめしています。
:::kuon compare title: プラグインパワーとファンタム電源 columns: 項目 | プラグインパワー | ファンタム電源 row: 端子 | 3.5mm ステレオミニ | XLR / TRS標準 row: 電圧 | 約2〜5V(機種依存) | 48V / 24V row: 対象マイク | 小型エレクトレットコンデンサー | 業務用コンデンサー row: 主な搭載機 | ハンディレコーダー・カメラ・スマホ | ミキサー・オーディオIF・上位レコーダー row: 相互接続 | 変換しても動作しない | 変換しても動作しない note: XLR端子しか持たないレコーダーは、変換プラグを使ってもプラグインパワーマイクを正常に動作させられません。
端子の形状ではなく、供給方式そのものが異なります。
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つまり、判別の基準はひとつだけです。
本体に 3.5mm のマイク/外部入力端子があり、そこにプラグインパワー供給機能があるかどうか。
XLR コンボジャックが何本あっても、この端子がなければ使えません。
TASCAM:プラグインパワー対応機種(2010年以降)
以下はすべて、3.5mm ステレオミニのマイク/外部入力を備え、プラグインパワー供給に対応している機種です。
確度の◎はメーカー公式資料で確認、○は販売店・製品資料で確認、△は実機での確認を推奨します。
今amazonnで新品購入できる機種
ZOOM:プラグインパワー対応機種(2010年以降)
ZOOM は供給電圧を 2.5V と公表している機種が多く、マイク側の対応電圧範囲を確認しておくと確実です。
映像も同時に撮れる機種
ただし、映像はおまけ程度であり、昨今だとスマホのほうが圧倒的に高性能だったりしますのであまりおすすめはしません。
対応していると誤解されやすい非対応機種
ここが一番の落とし穴です。
上位機・多入力機ほど XLR に寄っていくため、価格が高い機種を選んだのに 3.5mm マイクが使えない、という事態が起きます。
:::kuon table title: プラグインパワー非対応(3.5mmマイク入力なし) columns: 型番 | メーカー | 外部入力 | 備考 align: left | left | left | left row: DR-40 / DR-40X | TASCAM | XLR/TRSコンボ | 3.5mmマイク入力なし row: DR-40XP | TASCAM | XLR/TRSコンボ | 32bitフロート機だが3.5mm入力なし row: F3 | ZOOM | XLR/TRSコンボ | ファンタムのみ row: F6 | ZOOM | XLR/TRSコンボ | ファンタムのみ row: F8n / F8n Pro | ZOOM | XLR/TRSコンボ | ファンタムのみ row: M2 MicTrak | ZOOM | なし | 3.5mmはLINE OUT専用 row: M3 MicTrak | ZOOM | なし | カメラ出力専用 note: DR-10L / DR-10L Pro はロック機構付きの専用ラベリアマイク端子のため、汎用のプラグインパワーマイクは接続できません。
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いま新品で買うなら:直近5年の対応機
2021年以降に発売され、現行流通している対応機は次の11機種です。
これから買うなら、32bitフロート録音に対応したこの世代から選ぶのが合理的です。
:::kuon table title: 直近5年のプラグインパワー対応レコーダー columns: 型番 | メーカー | 発売年 | 32bitフロート align: left | left | right | left row: Q8n-4K | ZOOM | 2021 | row: M4 MicTrak | ZOOM | 2022 | 対応 row: Portacapture X8 | TASCAM | 2022 | 対応 row: Portacapture X6 | TASCAM | 2023 | 対応 row: H1essential | ZOOM | 2024 | 対応 row: H4essential | ZOOM | 2024 | 対応 row: H6essential | ZOOM | 2024 | 対応 row: H1 XLR | ZOOM | 2024 | 対応 row: FR-AV2 | TASCAM | 2024 | 対応 row: DR-05XP | TASCAM | 2025 | 対応 row: DR-07XP | TASCAM | 2025 | 対応 row: H5studio | ZOOM | 2025 | 対応 note: 価格と入手性は時期により変動します。
購入前に最新の販売情報をご確認ください。
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:::kuon stat title: 数字で見る item: 38 | 機種 | 本記事の掲載機種数(対応・非対応の合計) item: 12 | 機種 | 直近5年に発売された対応機 item: 3.5 | mm | 対応に必要な入力端子の径 item: 2.5 | V | ZOOM機の代表的な供給電圧 :::
選び方は三点だけで決まります
第一に、3.5mm マイク入力の有無。
これがなければ、どれだけ高価でも候補から外れます。
第二に、32bitフロート録音の有無。
ピアノやドラムのように最大音量が読めない楽器を録るなら、入力レベル設定のミスが致命傷にならない32bitフロート機が圧倒的に安全です。
第三に、内蔵マイクとの排他仕様。
多くの機種は外部マイクを挿すと内蔵マイクが無効になります(DR-60DMKII など一部は同時使用可)。
内蔵と外部を混ぜたい場合は、この点を必ず確認してください。
レコーダーに挿すマイクをどう選ぶか
プラグインパワー対応機を用意しても、マイクが平凡なら結果は平凡です。
特に演奏収録では、指向性マイク1本よりも、無指向性ペアの AB方式のほうが楽器と部屋の響きを自然に捉えます。
KUON P-86S は、3.5mm ステレオミニ1本で AB方式ステレオ収録ができる無指向性マイクです。
この記事の一覧にある対応レコーダーに挿すだけで、内蔵マイクとは別次元の空間表現が得られます。
:::kuon mic-cta product: p-86s cta: 製品ページを見る :::
コンクール提出動画では、これが唯一の合法的な音質改善策です
コンクールの動画審査は、編集・別録り音声の差し替え・音声加工を原則として禁止しています。
しかし、撮影機材に外部マイクを接続して同時録音することは、多くの要項で禁止されていません。
編集で音を良くすることはできませんが、撮る瞬間に良い音で録ることは規定内で可能です。
したがって、提出用の構成はこうなります。
カメラで撮る場合はカメラの 3.5mm プラグインパワー入力へ、あるいは映像も録れる ZOOM Q8n-4K / Q2n-4K のような機種を使えば、一台で映像と高音質の同時収録が完結します。
いずれの場合も、要項の記載を優先して確認してください。
公開用の動画であれば制約はありません。
レコーダーで別録りした音声を映像に同期させ、ラウドネスを整えることができます。
この工程は KUON VIDEO SYNC で自動化できます。
:::kuon signup title: 別録り音声の同期は、無料で試せます body: KUON VIDEO SYNC は、レコーダーで録った音声と映像を自動で同期し、-14 LUFS に整えて書き出します。
映像は再圧縮しません。
無料登録で 2GB / 30分までご利用いただけます。
cta: 無料で登録する :::
:::kuon faq title: よくある質問 q: 変換プラグを使えば、XLR端子のレコーダーでもプラグインパワーマイクは使えますか a: 使えません。
プラグインパワーとファンタム電源は電圧も供給方式も異なるため、端子形状を変換しても正常に動作しません。
3.5mmのマイク入力を持つ機種を選んでください。
q: プラグインパワーをオンにし忘れるとどうなりますか a: 音がまったく出ないか、極端に小さくノイズの多い音になります。
多くの機種は本体メニューでプラグインパワーのオン・オフを設定するため、録音前に必ず確認してください。
q: 外部マイクを挿すと内蔵マイクは使えなくなりますか a: 多くの機種では外部入力が優先され、内蔵マイクは無効になります。
TASCAM DR-60DMKII など一部の機種は同時使用に対応しています。
q: 32bitフロート対応機を選ぶべきですか a: 音量差の大きい楽器を録るなら強く推奨します。
入力レベルの設定ミスによる音割れや録音失敗を、後から救済できるためです。
これから購入するなら、直近5年の対応機から選ぶのが合理的です。
q: この一覧に載っていない機種はどう調べればいいですか a: メーカー公式の取扱説明書で「入力」の仕様欄を開き、3.5mmのMIC/EXT INまたはMIC/LINE IN端子があり、そこに「プラグインパワー対応」と明記されているかを確認してください。
販売ページの要約だけでは判断を誤ることがあります。
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まとめ
プラグインパワー対応かどうかは、メーカーでもシリーズでも価格でもなく、3.5mm マイク入力の有無で決まります。
高価な多入力機ほど XLR 専用になりやすく、DR-40XP や ZOOM F シリーズのように、性能は高くてもプラグインパワーマイクが使えない機種があります。
これから購入するなら、直近5年の12機種から選ぶこと。
すでに手元に機材があるなら、上の一覧で型番を確認すること。
そのうえで、マイク側に無指向性ペアを選べば、内蔵マイクでは届かない録音に到達できます。
