空音開発Kuon R&D
録音技術 · 2026.02.10

TASCAM DR-05XP / DR-05X レビュー|二機種の違いと、iPhone での録り方

1. 吹奏楽部の演奏確認がしたい部長さんや顧問の先生。 2. 合唱部のパート練習や全体練習の確認。 3. フィールドレコーディングがしたい映像関係の方。 スマホのボイスメモや、標準のカメラアプリの音質に限界を感じていませ

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目次
  1. 吹奏楽部の演奏確認がしたい部長さんや顧問の先生。
  2. 合唱部のパート練習や全体練習の確認。
  3. フィールドレコーディングがしたい映像関係の方。
TASCAM(タスカム) DR-05XP 32ビットフロート録音対応 ステレオポータブルレコーダー
TASCAM(タスカム) DR-05XP 32ビットフロート録音対応 ステレオポータブルレコーダー
価格と在庫は各店でご確認ください

スマホのボイスメモや、標準のカメラアプリの音質に限界を感じていませんか?

「もっとクリアに撮りたい」
「ASMRのようなゾクゾクする臨場感が欲しい」
「Youtubeの動画の音質をプロレベルにしたい」

そう思ってリサーチを始めた人が、必ずたどり着く答えがTASCAM(タスカム)のDR-05XPやZOOMのHシリーズです。

結論から言います。

2026 年の時点で、この価格帯の携帯レコーダーとしては、選択肢の先頭に来ます。

しかし、多くの人がこの機材の「本当の実力(ポテンシャル)」を引き出せないまま使っています。

実は、ある「たった一つの工夫」をするだけで、このハンディレコーダーは数十万円クラスのスタジオ機材に匹敵する「神機」に化けるのをご存知でしょうか。

今回は、この記事では、DR-05XP/Xの基本的な使い方から、iPhoneとの接続方法、そして仕上がりのよいバイノーラル録音を実現する裏技までを徹底解説していきます。

ちなみに音源の編集はかなりの割合で自動化されているKuonが圧倒的におすすめです。

現場の録音エンジニアが本当にほしい機能を凝縮しました。

登録がまだの方はクレジットカードなども不要なので一度登録して使ってみてください。

他で探せば数万円から数十万円クラスのソフトウェアも無料で提供しています。

TASCAM DR-05XP とは。
DR-05X から何が変わったか

リニアPCMレコーダーは数多くあれど、なぜこれほどまでにDR-05シリーズが愛されるのか。

理由はシンプルに3つ。

  1. 圧倒的なコスパ: この価格帯で、24bit/96kHzのハイレゾ録音が可能で考えられない性能です。
  2. オーディオインターフェース: USBケーブル1本で、PCやスマホの外部マイクになり用途が豊富。
  3. 32bit収録: 初心者でも「失敗しない」自然な広がりで録れる。

特に最新のファームウェア(またはXPモデル)では、USB接続時の安定性が向上しており、配信機材としての需要も伸びています。

ZOOM H1essential との違い

よく、ZOOM H1essentialとの違いを聞かれます。

当サイトでもハンディレコーダーとしてはタスカムのDR-05XPか、ZOOM H1essentialを推奨しています。

DR-05XPの方が倍くらいの価格なので、性能は高いですし、使える機能が多いのでおすすめですが、ZOOM H1essentialの持つポテンシャルも相当なもので、一万円ちょっとで変えるレコーダーとしては本当に驚きの性能ですので、シンプルにかけられるコストで選んでOK。

じゃあ最安のZOOM H1essentialでいいのでは?
というと、やはりDR-05XPの方がヘッドホンアンプの性能は高いですし、マイクアンプ性能も高い。

そういう意味では、DR-05XPはハイレゾ再生機としても機能させることができるので、予算が許せばDR-05XPがやはりいいでしょう。

TASCAM(タスカム) DR-05XP 32ビットフロート録音対応 ステレオポータブルレコーダー
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DR-05XP / DR-05X を iPhone に接続する方法

ここが最も質問の多いポイントです。

DR-05XP/Xは、単体で録音するだけでなく、iPhoneの高音質外部マイクとして機能します。

これにより、インスタライブ、TikTok、Vlogの音質が劇的に向上します。

さらに音を良くする方法は、このあとの節で説明します。

用意するもの

  • iPhone 15/16以降(USB-C搭載機):USB-C to USB-C ケーブル(データ転送対応のもの)
  • iPhone 14以前(Lightning搭載機):Lightning - USB 3カメラアダプタ(純正推奨)

接続手順

  1. DR-05XP/Xの電源を入れる。
  2. メニュー画面から USB > AUDIO I/F(オーディオインターフェース)を選択。
  3. 接続先として iOSを選択。
  4. iPhoneとUSBケーブルで接続する。
  5. iPhoneのカメラアプリ等を立ち上げれば、自動的にマイクが切り替わります。

今回は、iPhoneを接続するための記事でしたので、iOSを選択しましたが、PC/Macに接続する場合はPC/Macを選んでください。

すると、コンピューターのオーディオインターフェイスとして機能します。

「内蔵マイク」に超えられない壁

誤解がないようにお伝えしたいこと。

DR-05XPをはじめとする昨今のハンディレコーダーの内蔵マイクは本当に驚くほど高性能になり、内蔵マイクでも追い込んで録音、編集すればプロが録音したような音質にまで持っていくことができるようになりました。

一昔前は内蔵マイクは嵩張り、邪魔でしかなかった存在でしたが、そこは企業の進化を感じます。

というわけで、ここまでDR-05XP/Xをベタ褒めしてきましたが、もう一段違うレベルに昇華したい方は、プロの視点から厳しく評価すると、「内蔵マイク」には明確な弱点があります。

それは以下の3点です。

  1. タッチノイズ: 本体を手で持って録音すると、「ゴソゴソ」という振動音を拾ってしまう。
  2. ホワイトノイズ: 物音の少ない場所で録音すると、「サー」という機材特有のノイズが乗りやすい。
  3. ステレオ感の限界: 2つのマイクの距離が近すぎるため、バイノーラル録音のような「耳元で囁かれるような距離感」や「広大な空間の広がり」を表現しきれない。

「いい音」ではあるけれど、「感動する音」にはあと一歩足りない。

これが、ハンディレコーダー単体の限界です。

では、どうすればいいのか?

答えは簡単です。

「外部マイク」を使えばいいのです。

DR-05XP/Xをはじめとしたハンディレコーダーは、外部マイクを接続することが想定された設計になっているんです。

特にDR-05XPには非常に優秀なマイクプリアンプ(音を増幅する回路)が搭載されています。

つまり、マイク入力端子(MIC/EXT IN)に、性能の良いマイクを挿すだけで、本体は「高機能な録音母艦」となり、音質は劇的に向上します。

DR-05XP に外部マイクを足すと、何が変わるか

ここで紹介したいのが、空音開発で独自開発・ハンドメイド制作している無指向性のステレオペアマイク「P-86S」です。

「TASCAM DR-05XP/X」+「P-86S」。

費用を抑えて ASMR や環境音を録るなら、この組み合わせが現実的な到達点だと考えています。

まだ、その音質で満足していますか?

高価な市販マイクに並ぶ空気感を

その衝撃の音を聴いてみる →

なぜ P-86S なのか

  • 無指向性AB方式: 人間の耳と同じような「空間の広がり」を忠実に再現します。
  • 圧倒的なS/N比: DR-05XPの内蔵マイクで気になった「サー」というノイズが、驚くほど下がります。
  • 「空気」を録る: 湿度や温度まで伝わるような、生々しい解像度を持っています。

32bit フロート録音で、つまずきやすいところ

空音開発のマイクロフォンを購入いただいたお客様には朝比奈幸太郎が直接音響の質問やご相談に回答させていただいています。

ここで32bitのよくある質問をご紹介しましょう。

空音開発のマイクを接続し、録音をしていても、ある領域になると音が割れてしまうというもの。

これ、実は32bitフロート録音のあるあるなんです。

順に見ていきます。

32bit フロートなのに音が割れるとき

今回は、その中から「32bitフロート録音対応のレコーダー(DR-05XPやH1essentialなど)を使っているのに、音が割れてしまう」という、非常に多いご相談事例をシェアします。

「32bitフロートなら音割れしないって聞いたのに、波形を見たら頭打ちになっている…なぜでしょうか」

これ、実は「32bitフロートあるある」なんです。

機材の故障ではありません。

原因は明確です。

一緒に解決していきましょう。

誤解:「32bitフロートなら、どんな設定でも割れない」わけではない

32bitフロート録音は「魔法の杖」と言われますが、実は「入力段(アナログ回路)」には物理的な限界が存在します。

結論から言いますが、 音が割れてしまう原因の9割は、「マイクが受け取る音がデカすぎる(入力感度が高すぎる)」か、「出口(モニター音)で割れているだけ」のどちらかです。

大きな音で録ってよいということではなく、小さくとって大きくしてもクオリティーが変わらない、という使い方が本来の32bitの恩恵を存分に受け取るコツなのです。

Audacityで音声編集のやり方を徹底解説:基本からノーマライズまで

P-86Sは、繊細な環境音を拾うために高感度に設計されています。

32bitフロート機であっても、24bit機(DR-05XPなど)であっても、「ピークが赤く点灯しない程度(-12dB〜-6dB付近)」を狙ってレベル調整をするのが、最もS/N比が良く、美しい音で録るコツです。

ちなみにDR-05XPの場合は、録音待機状態で、左右のボタンを押すことで調整できます。

右のボタンで感度上昇、左のボタンで感度減少です。

迷ったら小さめに、これで大丈夫なの?
と思うくらいで十分です。

上下のボタンでヘッドホンモニターの音を調整できるので、録音待機になったら気持ち左ボタンで感度を抑えめ、上ボタンでモニターを上げて録音してみてください。

低域カットとは何ですか

こんな質問もいただきました。

DR-05XPや一部のレコーダーの設定の中には低域をカットする機能がついています。

これはカットしてもいいの?
という質問をいただきましたが、結論カットしないでください。

オフのまま使用しましょう。

実は一般的には低域カットすると、ノイズを低減させることに繋がるとされています。

ただし、ここですごく重要なことが、ノイズとはなにか?

ノイズをどのように定義してらいいのか?

これはプロのオーディオエンジニアでもしっかり定義できていない人が多いのです。

低域カットはあとからできますが、低域カットしたものを元に戻すのは大変な作業・・・
純粋な形、クオリティーで元に戻すことはできません。

車や船のエンジン音、講演会で空調の音がうるさいなどどうしても使わなければいけないシーンでのみ

泣く泣く使うという感覚を大切にしてください。

プラグインパワーのマイクを、カメラに挿してよいか

はい。

刺してもすぐに壊れません。

使えますが辞めておきましょう。

理論上音はカメラに記録されますが、iPhoneに変換ケーブルを使って差し込むのでは意味が全然違うんです。

この図を見てみましょう。

カメラにもプラグインパワー対応のマイク端子が付いてますよね。

ここにROLAND CS-10EM ASMRの赤い部分を差し込んで、イヤホンに黒いの同じように差し込んだらいいんじゃないの?

と思われるかもしれませんが、これは全然意味が違うので注意。

カメラにもそれぞれADCというアナログをデジタルに変換するチップが内臓されており、マイクアンプも搭載されています。

しかし、そこはやっぱりカメラですから、おまけになってくるのはお分かりいただけると思います。

DR-05Xを通すことでiPhoneに送信されるのはすでにデジタルに変換されたあとのデジタルデータ。

重要なのはどこでデジタルになったか?
なんです。

詳しくはこちらの記事でも紹介していますので、チェックしてみてください。

いい音で収録するために必要なのはマイクロフォンではなく、その後の処理が重要です。

カメラにマイクを直接挿さないでください

カメラにマイクを直接挿さないでください

DR-05XP を経由すれば、カメラに挿してよいか

これも辞めておきましょう。

よくある失敗です。

DR-05Xはもちろんその他のレコーダーのLINEアウトからカメラに入力してしまうケース。

これも下の図の通りです。

つまりこういうことなんですが、これもDR-05XPのラインアウトから出てるものというのはオーディオですよね。

デジタルデータを送っているわけではないので、デジタルに変換されるのはカメラのADC。

つまりこれも使えない音になるわけです。

この設定は、カメラのオーディオ部にあとから同期するためのオーディオデータをメモするためのセット。

一般的にはカチンコの役割を果たします。

あとで必ず同期させる必要があります。

カメラにマイクを直接挿さないでください

説明書に書いていないこと

取扱説明書は TASCAM の公式サイトで配布されています。
各部の名称、メニューの階層、仕様は公式の資料がいちばん正確なので、そちらを参照してください。

ここでは、説明書を読んでも判断がつきにくい三つをまとめます。

一つめ。
録音レベルをどこに置くかです。
説明書は設定できる範囲を示しますが、いくつにするかまでは書かれていません。
32bit フロートで録るなら、ピークメーターが中ほどで動く程度に抑えます。
小さめに録って、あとで上げるほうが結果が良くなります。

二つめ。
低域カットを入れるかどうかです。
基本は切ったままにします。
入れて録ると、低い成分はあとから戻せません。
風や空調の音がどうしても入る場面でだけ使います。

三つめ。
外部マイク端子の電源です。
MIC/EXT IN 端子はプラグインパワーを供給できますが、メニューで切り替えます。
自分のマイクがプラグインパワーを必要とするかどうかで決まります。
ファンタム電源を必要とするマイクは、この端子では動きません。

まとめ

Roland ローランド CS-10EM バイノーラルマイク イヤホン一体型 立体音響 ASMR フィールド録音
Roland ローランド CS-10EM バイノーラルマイク イヤホン一体型 立体音響 ASMR フィールド録音
価格と在庫は各店でご確認ください

空音開発で発売しているマイクは厳密にはバイノーラルマイクではありません。

無指向性AB方式とバイノーラルマイクは別物。

でも、ここを厳密に解説するととっても長くなってしまいますので割愛します。

どうしてもバイノーラル効果が必要という方は、ローランドの名機、CS-10EMがおすすめです。

ラディウスなどからも発売されていますが、価格を考えると、CS-10EM が扱いやすい選択肢になります。

ただし、ヘッドホン機能、モニター機能は絶望的ですので、そこだけ注意。

耳につけているだけなので通常無指向性マイクで必要なマイクスタンドやマイクバーなどが不要。

あなたの身体自身がマイクスタンドでありマイクバーになります。

なのでセッテイングの手間もなくどこでもすぐに録音が可能に。

ただし、やっぱり音質だけを追求すると、空音開発のP-86Sを強くおすすめします。

まだ、その音質で満足していますか?

高価な市販マイクに並ぶ空気感を

その衝撃の音を聴いてみる →

DR-05X と DR-05XP の違いは何ですか

いちばん大きいのは録音の形式です。DR-05XP は 32bit フロートで録れます。音が大きすぎて頭打ちになった場合でも、あとから戻せる範囲が広くなります。DR-05X は 24bit までです。本体の大きさ、内蔵マイクの配置、電池での動作時間は近い設計です。

DR-05X の使い方で、最初に決めることは何ですか

三つあります。録音の形式、録音レベル、低域カットの入切です。この三つを決めてしまえば、あとは録音ボタンだけで使えます。

TASCAM の DR-05XP とは、どういう機材ですか

手のひらに収まる携帯型の録音機です。内蔵マイクで単体でも録れますし、外部マイク端子にマイクを挿すこともできます。パソコンに USB でつなぐと、オーディオインターフェースとしても使えます。

DR-05XP は iPhone につなげますか

つなげます。USB で接続します。ただし iPhone を経由すると 32bit フロートが使えず、16bit に制限されることがほとんどです。いちばん良い品質で残したいときは、本体の SD カードに録って、あとで映像と合わせます。

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