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カースピーカーを買うとき、多くの人はまず口径を調べます。
16 センチか、17 センチか。
それは正しいのですが、それだけでは足りません。
口径が合っていても入らないことがあります。
理由は奥行きです。
測るのは三つです
適合を確かめるとき、見るべき寸法は三つあります。
一つめは口径。
振動板の直径です。
国産車の純正は 16 センチから 17 センチが多く、欧州車では 8 センチから 10 センチという例も少なくありません。
二つめは奥行き。
スピーカーの裏側には磁石が付いていて、その厚みの分だけドアの内側へ入り込みます。
ここが深すぎると、窓を上げ下げする機構やガラスそのものに当たります。
口径だけを見て買うと、この寸法で止まります。
三つめは、ねじ穴の位置と数です。
純正の穴と合わなければ、板を介して留めることになります。
数字の読み方
商品の表示には、いくつか数字が並びます。
買う判断に効く順に説明します。
出力音圧レベル
いちばん効く数字です。
能率とも呼ばれます。
1 ワットの信号を入れたとき、正面 1 メートルで測った音の大きさをデシベルで表したものです。
たとえば 90 デシベルの製品と 87 デシベルの製品では、同じ音量を出すのに後者は倍の電力を必要とします。
純正の機器は出力が控えめなので、増幅の機器を足さないなら、この数字が大きいほうが素直に鳴ります。
インピーダンス
電気の通りにくさです。
カーオーディオのスピーカーは 4 オームがほとんどです。
4 オームより低いもの、たとえば 2 オームや 1 オームの製品もあります。
同じ電圧でより大きな出力を取り出せますが、そのぶん増幅の機器に負担がかかります。
対応していない機器につなぐと保護が働いたり、熱を持ったりします。
純正の機器に直接つなぐなら、4 オームを選んでください。
定格入力
耐えられる電力です。
大きいほど良い数字ではありません。
純正の機器の出力は、そもそも大きくありません。
定格入力が大きい製品は、大きな電力を入れて初めて本領を出すように作られていることがあり、その場合は純正のままでは物足りなく感じます。
増幅の機器を足す予定がないなら、耐入力の数字より出力音圧レベルを見てください。
コアキシャルか、セパレートか
高い音を出す部分が一体になっているのがコアキシャル、別になっているのがセパレートです。
セパレートの利点は、高い音を耳の高さの近くに置けることです。
ドアの低い位置からすべての音が出ていると、音は足元から聞こえます。
高い音だけを上に持ってくると、音の像が上がります。
ただし、置き場所に制約があります。
純正で高い音用のスピーカーが付いている車種では、その位置に社外の製品が収まらないことがあります。
その場合、ダッシュボードの上に置くことになります。
見た目と、フロントガラスへの映り込みが気になる人もいます。
コアキシャルの利点は、取り付けが一か所で済むことと、費用が抑えられることです。
ドアを箱として整える作業に予算を回したいなら、こちらを選ぶ判断も十分に成り立ちます。
ドアの整え方は デッドニングは、三つの別の仕事です に書きました。
後ろのスピーカーはどうするか
後ろは替えなくてよい、あるいは鳴らさないほうがよい、という言い方をよく見ます。
音の位置を前に作りたいなら、そのとおりです。
後ろから音が来ると、像が後ろへ引っ張られます。
一方で、映像作品や実況の入った録音を聴くことが多いなら、後ろを鳴らして包まれる感じを作る使い方もあります。
実際に後ろだけを替えて満足しているという報告もあります。
目的が違えば答えも違います。
判断の基準は一つです。
何を聴くために替えるのか。
歌い手と楽器の位置を作りたいのか、その場にいる感じを作りたいのか。
先に決めてください。
買う順番
ここまでを順番に畳みます。
まず、いまの車のドアを開けて、純正のスピーカーの口径と奥行きを実測します。
車種別の適合表を見るだけで終わらせないでください。
年式や仕様で違うことがあります。
次に、ツイーターをどこに置くかを決めます。
ここでコアキシャルかセパレートかが決まります。
そのうえで、出力音圧レベルの高いものから候補を絞ります。
増幅の機器を足す予定があるなら、この条件はゆるめてかまいません。
最後に、取り付けの部品を一緒に用意します。
あいだに挟む板と、配線を変換する部品。
これを後から買い足すと、作業が二度になります。
何を買うか
よくある質問
まとめ
口径、奥行き、ねじ穴。
この三つを実測してから選びます。
いちばん厳しい制約は奥行きです。
数字は、出力音圧レベルをいちばんに見てください。
純正のままで鳴らすなら、この数字が結果を決めます。
インピーダンスは 4 オーム。
定格入力は、増幅の機器を足さないなら気にしなくてかまいません。
そして、スピーカーと一緒に取り付けの部品を用意してください。
良い振動板を薄い鉄板に直接留めても、その仕事は鉄板の鳴きに吸われます。
車種専用という選択肢については 車種専用のカースピーカーは、何が違うのか に、上位に何があるかは カーオーディオのハイエンドには、何があるのか に書きました。



