連載
音響研究
この連載に属する記事、全 83 本。新しい順に並びます。
- 2026.09.042026年|立体音響のマイク配置は仮想的にどこまで再現できるか立体音響の収録には、従来大規模なマイクアレイが要るとされてきました。A-formatマイクロホンによる測定だけから、任意のマイクロホンアレイの空間室内インパルス応答を仮想的に作り出す手法を、実物のアレイとの比較で検証した研究を解説します。
- 2026.09.022026年|ヘッドマウントの両耳録音は視野を優先すると良くなるかヘッドマウント録音では、少ないマイクで両耳に届く音を忠実に再現するのが難しい。前方の視野を優先して誤差を配分する重み付けで、その範囲の再現がどこまで良くなるかを検証した研究です。
- 2026.08.272023年|アンビソニックス信号から複数音源の方向を推定できるかアンビソニックス信号から同時に鳴る複数の音の方向を、複素数を使わず実数だけで推定できるのか。完全実数化したREVEB-ESPRITが従来より正確かつ速いことを示した論文を解説します。
- 2026.08.242023年|声の放射特性は補間法でどう変わるか人間の声の3次元放射特性を、線形補間・自然近傍補間・球面調和展開の3方式で補間し、放射特性ステアリングの聞き分け評価で比較した研究を解説します。すべての方向で、線形補間と自然近傍補間が球面調和展開を上回りました。
- 2026.08.282018年|3D音場を録る球面マイクと再生ドームはどう作るかVRや全方位映像に合う立体音響は、どう録り、どう再生するのか。64チャンネルの球面マイクと122チャンネルのスピーカーアレイを作り、フィボナッチ螺旋の配置が直交性誤差を抑えることを示した研究です。
- 2026.09.012017年|ディフューザの面積は音場の拡散性をどう変えるかディフューザを増やせば音場は拡散する、とは限りません。実物大の室で面積を段階的に変えて測った研究では、拡散性を表す SFDC が室の性質によって正反対に動きました。
- 2026.09.042015年|高さチャンネルは没入感にどれだけ必要か3Dオーディオの高さチャンネルは、どの程度の音量から没入感につながるのか。アコースティック・ギターの録音と聴取試験から、没入感が出る高さ情報の下限を確かめた研究を紹介します。
- 2026.09.022015年|携帯電話の録音は音をどう変えるか同じ現場の音を、iPhone 5s のボイスメモに直接録るのと、AT&T のボイスメールに残すのとでは、音はどう変わるのか。レベル圧縮、子音やフォルマントの変化、無音・雑音の抑圧まで、音声鑑定の土台となる測定結果を紹介します。
- 2026.09.012015年|マイクまでの距離で音声認識の精度はどれだけ下がるかマイクから離れるほど声は部屋の残響に埋もれ、音声認識は落ちます。距離を0.5 m、1.0 m、1.5 mと変えた研究は、距離ごとに学習した専用モデルが誤りを大きく減らす一方、補正の効果は定かでないことを示しました。
- 2026.08.312015年|マイクアレイはショットガンより楽器を分離できるかリハーサルルームで複数の楽器を同時に録るとき、各楽器を分離するには円形マイクアレイとショットガンマイクのどちらが良いのか。後処理を重ねたアレイが他楽器の混入を抑えられることを示した研究を読みます。
- 2026.08.302015年|映画館の較正はマイクの数と位置でどう変わるか映画館の音を較正するマイクは何本置けばいいのか。本数と位置が平均した周波数応答にどれだけの誤差を生むのかを、実際のスタジオと映画館で測った研究を解説します。
- 2026.08.232015年|映画館の低音は1点測定で直せるか映画館の音は、部屋のせいかスピーカのせいか。無響データからの室内応答予測、スクリーンの影響、低域の多点補正まで、上映室の音響再生を測る研究報告を整理します。
- 2026.09.032014年|マイクの届く距離は自己雑音で決まるコンデンサーマイクが時計や空調の音まで拾うのは、感度ではなく自己雑音の低さが原因。マイクの届く距離が何で決まるのかを、ダイナミックとコンデンサーを同じ条件で測った研究を解説します。
- 2026.08.242014年|大聖堂の残響は測り方でどう変わるか大きな教会の残響は、音源の種類とマイクの置き方で、捉え方がどう変わるのか。同じ大聖堂で2001年と2013年に行われた2つの非標準的な測定を比較し、初期反射の強さの違いと、残響が移動して聞こえる現象の共通点を読み解きます。
- 2026.09.052011年|グランドピアノの明るさは録音位置でどう変わるかグランドピアノの「明るさ」はマイクを置く位置でどう変わるのか。残響のある実際の録音空間で、自動演奏と少数のマイクを使った空間サンプリングから明るさの分布を測った研究を読み解きます。
- 2026.09.032011年|耳元のマイクだけで頭の向きはどこまで追えるか耳元の両耳マイクと自分の声だけで、頭が向いている方向を追跡する研究です。基準音源なしで約10度の誤差を実現した手法を、条件と限界まで含めて解説します。
- 2026.08.282011年|デジタルマイクはなぜアナログより有利かマイクのあとのアナログ経路で、音はどれだけ損なわれるのか。デジタルマイクの規格AES42が、変換をカプセルの近くに置くことでダイナミックレンジを守る仕組みを読み解きます。
- 2026.08.232011年|即興の緊張はラウドネスで測れるか即興演奏の緊張はラウドネスで測れるのか。離れた会場をネットでつなぐ演奏を導く計算エージェントの研究から、緊張アークの推定が人の感じ方とどれだけ一致したかを読み解きます。
- 2026.09.042010年|マイクプリアンプのゲインはどれだけ必要かマイクプリアンプに必要なゲインは、実使用の音圧レベルとマイク感度の分布を組み合わせると、確率として示せる。経験則ではなく統計で答えられることを、McKinnie(2010)の手法から解説します。
- 2026.08.292010年|リボンマイクの襞は折り目ごとにどう動くかリボンマイクの柔らかな音は、薄い金属の襞の動き方に由来します。襞が音を受けてどう動くのかを、レーザー振動計で測り、折り目をバネでつないだモデルで説明した研究を読み解きます。
- 2026.08.292010年|ショットガンマイクの低域指向性はどこまで高められるかショットガンマイクは高い指向性を持つはずなのに、低域ではスーパーカーディオイド程度に留まり、後ろの音や部屋の残響を拾ってしまいます。後方対向のカプセルとデジタル処理で、音色を変えずにどこまで改善できるかを解説します。
- 2026.08.252010年|ステレオマイクからサラウンドを直接作れるかステレオマイクの左右の信号から音の方向と拡散音を推定し、左右の混ざりを抑える処理で、MPEGサラウンドと互換のステレオ音声を直接作れることを示した研究を解説します。専用の装置なしでサラウンドを作る道筋が見えてきます。
- 2026.08.292009年|ステレオマイク2本で音の到来方向はどこまで分かるかオンライン会議で、相手の声がどの方向から聞こえるか。家庭用のステレオマイク2本を方向性オーディオ符号化(DirAC)の前面に使う方法と、到来方向の推定精度がマイクの型とW信号の作り方でどう変わるかを解説します。
- 2026.09.052008年|吸音係数のその場測定は低域でどこまで使えるか実在の部屋で壁や床の吸音係数を、スピーカーとマイクだけで測るその場測定の研究。最大長系列信号とゲート処理を使い、低い周波数では部屋の寸法で分解能が限られること、音響中心の補正が実測に使えないことを示す。
- 2026.09.032007年|ハイレゾ音源はどこまで聴き分けられるのかハイレゾ音源の違いは本当に耳で分かるのか。Rumsey(2007)の総説に沿って、デジタルマイクから空間再生、符号化、聴感評価までをたどり、聴こえる差が聞き分けにくいことを示します。
- 2026.08.262007年|無指向性マイクは膜の面積配分で指向性になるか無指向性マイクロホンの膜構造を変えるだけで、カーディオイドやスーパーカーディオイドの指向性が得られ、しかも近接効果を持たない。膜の面積配分という形状係数だけで指向性が決まることを示した、2007年の研究を読む。
- 2026.08.262007年|サラウンド録音のマイク配置は印象をどう変えるかオーケストラのサラウンド録音で、マイク配置の違いは音の印象をどう変えるのか。スペクトル重心や両耳間相互相関といった物理量と、広がりや力強さといった印象の対応を、同時収録と聴取実験で確かめた研究を読み解きます。
- 2026.08.222007年|5.1サラウンドの音像はどこで崩れるか5.1サラウンドで録音すれば空間を正確に描ける、という期待はどこまで正しいのか。側方や後方の音像が崩れる理由と、低域管理が空間的印象を損なう仕組みを、音響心理学の原理から整理します。
- 2026.08.222007年|宇宙服内で声を拾えるマイクはどこに付けるか宇宙服のヘルメット内で声を拾うマイクは、どこに付けるのが良いのか。NASA の試作宇宙服 Mark III を加圧して測ると、頭部装着のノイズキャンセル型がヘルメット縁のエレクトレット型より最大約5 dB高い信号対雑音比を保った。
- 2026.08.312005年|マイクの電波ノイズはケーブルと結線でどう変わるか録音に入り込む電波ノイズは、マイクとケーブルのどこから入り、ケーブルのインピーダンスや結線でどう変わるのか。標準化された測定に基づく研究を解説します。
- 2026.08.302005年|円形マイクロホンアレイは雑音とばらつきでどう変わるか円形マイクロホンアレイの雑音と素子のばらつきが性能にどう効くかを、Poletti(2005)の研究から解説します。素子数と半径を増やすほど低域の雑音が改善し、大きなアレイほど個体差を許容できる理由が分かります。
- 2026.09.052002年|円形マイク配置は音場をどこまで正しく再現できるかホールの音場をスピーカー列で再現するには、マイクで測ったインパルス応答をスピーカーの位置へ補外する必要がある。直線・十字・円形の配置を比べた研究は、円形配置が円の内側をアーティファクトなく再現できると示した。
- 2026.08.221999年|ブラインド音源分離は残響でどれだけ劣化するか複数の音が混ざった録音から狙った音源だけを取り出すブラインド音源分離。実験室では成果を上げた手法が、残響や雑音のある現実の部屋でどう性能を落とすかを、1999年の論文から読み解きます。
- 2026.08.301998年|スタジオの電磁ノイズは接地設計でどう防ぐか大規模スタジオ複合施設の接地とEMC設計を、実際の測定と検証から解説します。設計前の電磁界測定から竣工後の接地分離測定まで、音声品質を電磁妨害から守る手順を論文に沿って読み解きます。
- 2026.08.281997年|スケートの滑走音は氷に埋めたマイクで拾うスケートの滑走音を、観客の歓声に埋もれさせず明瞭に収音する。そのために開発されたのが、氷中に埋め込む防水マイクロホンです。氷中を伝わる振動を電動型トランスデューサで受ける構造と、等価回路による設計、実測での検証を解説します。
- 2026.08.271988年|小型エレクトレットコンデンサマイクはどう作るかマイクを小型化するには、素子だけでなく筐体と組み立ての手順まで設計し直す必要があります。TO 18類似のステンレス筐体にスタック構造とバックエレクトレット方式を組み合わせ、大型マイクと同等以上の特性を持つ小型マイクの設計を示します。
- 2026.08.241987年|音響インピーダンスを測る2つのセンサは何が違うか音響インピーダンスの測り方は一つではない。毛細管センサと2マイクロホンセンサ、この2つの方式を同じ装置で測り比べた研究から、それぞれの動作周波数範囲と精度、苦手な条件を読み解く。
- 2026.09.021980年|無響室なしでスピーカーの直接音は測れるか無響室なしでスピーカーの直接音を測る ground-plane 法。剛な地面に置いた音源と鏡像音源の応答として、無響応答をどこまで再現できるのか。無響室や屋外吊り下げ、半空間との比較から読み解きます。
- 2026.08.231972年|ステレオ収音6方式は何が違うか単一のオーケストラ演奏をXY・Stereosonic・MS・ORTF・NOS・pan-potの6方式で同時収録した比較試聴研究。残響や効果を排した素の状態では、各方式にどんな特徴が出るのかを解説します。
- 2026.08.251969年|ダミーヘッド録音は正しい音の定位を再現できるか耳の位置にマイクを収めたダミーヘッド録音は、頭の外に正しい空間的印象を生み、部屋の聴こえの違いを判別できた。この研究が示した方法と結果、適用範囲を解説します。
- 2026.08.271967年|FETコンデンサーマイクの雑音は真空管とどう違うかコンデンサーマイクのFET化は、真空管式と比べて雑音は同等、音色は変わらない。しかし半導体はばらつきが大きく、個体の選別が必要になる。小型自己完結型マイクへの道筋とFET選定の考え方を読み解きます。
- 2026.09.011961年|マイク風防の効果は大きさと素材でどう決まるか風がマイクに当たる雑音は、風防でどこまで抑えられるのか。球形の風防ほど風雑音が大きく減り、その減り方が覆いの体積で説明できることを、実験研究から解説します。
- 2026.08.311959年|ぜんまい式テープレコーダーで放送品質は出せるかコンセントのない現場で録音するには、動力と電源をどうするか。1959年の論文は、蓄音機用のぜんまいモーターと乾電池回路で、放送品質の可搬型テープレコーダーを実現する設計を記録しています。
- 2026.08.21マイクは型と指向性でどう選ぶのか、その設計トレードオフの研究を読むコンデンサーかダイナミックか、無指向か単一指向か。マイクの型と指向性の選び分けを、設計に含まれるトレードオフから解説します。
- 2026.08.18音響測定の音源は球形か十二面体かで結果はどう変わるのか、その研究を読む部屋の音響を測るとき、音源の形で結果は変わるのか。球形音源と十二面体音源を同じホールで測り比べた2013年の研究を読み、音源の選択が測定に与える影響を整理します。
- 2026.08.18マイクのSNRと音響過負荷点は、通話の聞き取りやすさにどこまで効くのか、その研究を読むマイクのSNRは高ければ良いのか。車内のように騒音の大きい環境では、素子のスペックと通話の聞き取りやすさの関係は単純ではありません。実車収録とシミュレーションでその関係を調べた研究を読み解きます。
- 2026.08.15単一マイクの録音から部屋の残響時間と容積は推定できるのか、その研究を読む(2017年)測定用の信号を流さず、録音だけから部屋の残響時間と容積を推定する手法を読み解きます。ARのヘッドホン3Dオーディオに必要な残響フィンガープリントを、ブラインド推定する研究です。
- 2026.08.15録音の切り貼りは、位相の乱れとマイクの痕跡でどこまで見抜けるのか、その研究を読む(2013年)録音が切り貼りされていないかを、位相の乱れとマイクの痕跡という二つの手がかりから判定する研究を読みます。位相解析だけでは誤報が多い問題を、マイク解析との組み合わせでどう抑えたかを解説します。
- 2026.08.15ヘッドホンで部屋の響きを聞くとき、頭の動きをどう反映させるか、その研究を読む(2013年)ヘッドホンでホールの響きを聞いても、頭を動かしても音はついてきません。この研究は、測った部屋の響きを球面調和関数で回し、頭の動きに追従する再生を実装しました。
- 2026.08.15音源分離を通すと楽器の自動分類はどれだけ精度を落とすのか、その研究を読むマイクアレイで録った複数楽器の音を分離したあと、楽器を自動分類する精度はどれだけ落ちるのか。音源分離を模した前処理でも2D CNNの精度低下はわずかだった、という研究を解説します。
- 2026.08.15マイクの周波数応答を測る音源は、風船破裂とスピーカのどちらが適しているのか、その研究を読むマイクロホンの周波数応答を測るとき、音源には何を使えばよいのか。風船の破裂、木板の打撃、リボルバーの発射、スピーカの励振を同じ無響室で比べ、音源ごとの長所と限界を明らかにした研究を解説します。
- 2026.08.15頭部装着マイクの録音から、視野の音を強めたバイノーラル再生はできるのか、その研究を読む(2024年)スマートグラスのマイク録音から、向けた方向の音だけを強めてヘッドホンで聴く。強め方の係数を変えると空間の印象がどう崩れるかを調べた研究を読み解く。
- 2026.08.15マイクの内部で最初にデジタル化すると何が得られるのか、その研究を読むスタジオマイクが持つ130 dBの広さは、伝送経路と変換器で削られてきた。マイク内部で最初にデジタル化する新方式と、その性能を2001年のAES論文から読み解きます。
- 2026.08.11補助マイクに遅延をかけると録音の自然さはどう変わるのか、その研究を読む(1996年)オーケストラ録音で補助マイクに遅延をかけると、音の自然さはどう変わるのか。1996年のAES論文が、実測遅延とITDGの関係から最適値を探った実験を解説する。
- 2026.08.11声の方向でゲームを操作できるか、音源定位をVR入力に使う研究を読む(2018年)音の到来方向をリアルタイムで推定し、VRゲームの入力に使う研究を解説します。声の高さと方向と大きさが、仮想空間の弾の軌道を決める。非対称VRと音源定位の組み合わせが生む新しいインタラクションとは。
- 2026.08.11サラウンドのアンビエンスマイクは近距離と遠距離で何が変わるのか、その研究を読む(1999年)サラウンド収録のアンビエンスマイクは、近距離か遠距離かで空間的印象と定位の安定性にどんな差が出るのか。距離・遅延・収音方式の関係を聴感実験で分離した1999年の研究を、専門用語を丁寧に解きながら解説します。
- 2026.08.11ステレオミックスからバイノーラルを効率的に作れるのか、その研究を読むヘッドホンでのラジオ聴取が増えるなか、既存のステレオミックスから効率的にバイノーラルを生成する手法が求められている。BBC Promsで実証された半自動化ワークフローと、その成果と限界を紹介する。
- 2026.08.11FETでコンデンサーマイクロホンの増幅器を作れるのか、その研究を読むFETが市販されるようになり、コンデンサーマイクロホンの増幅器を真空管から半導体に置き換えられるかが問われました。中村・若林による回路定数と雑音の関係を等価回路で解析した研究を読み解きます。
- 2026.08.11車内の音場はどう評価すればよいのか、その研究を読む(2002年)カーオーディオの音はスピーカーだけで決まらない。車室音響をどう測り、主観評価と結びつけるか。Choiら(2002年)が5台の車で試みた空間指標による評価の研究を読む。
- 2026.08.10ホールの響きを音響ホログラフィで自在に変えられるのか、その研究を読む(1989年)講演とオーケストラでは、求められるホールの響きが違います。建築だけで両立できないこの課題に、音響ホログラフィの考え方で挑んだ1989年の研究を解説します。
- 2026.08.10ムービングコイルマイクの帯域は筐体でどこまで伸ばせるか、その研究を読む(1953年)ムービングコイル型マイクで広帯域の平坦な応答を得るには、筐体にどんな音響的工夫を施せばよいのか。1953年の論文が示した四段階の設計をたどります。
- 2026.08.10無響室でオーケストラを録ると何が分かるのか、その研究を読む(1988年)1988年、大阪のホールに仮設された半無響室で、91人編成のオーケストラが録音されました。音響機器やホールの評価に使える無響室音源が、室内楽からフルオーケストラへと拡がった研究を読み解きます。
- 2026.08.1033個のデジタルマイクとFPGAで、音の来る方向はどこまで特定できるのか、その研究を読む(2015年)騒音源をリアルタイムで特定する。そのために33個のデジタルMEMSマイクとFPGAを組み合わせ、遅延和ビームフォーミングを実装した研究を読み解きます。
- 2026.08.09スマートフォンのマイク3本で音響ズームは実現できるのか、その研究を読むスマートフォンで動画を撮るとき、映像はズームできても音はそのまま。この不自然さを解消する「音響ズーム」を、三つの低コストマイクと線形結合で実現しようとした研究を解説します。
- 2026.08.09複数の Ambisonic マイクを並べると、定位と没入感はどう変わるか、その研究を読むクラシックのピアノ三重奏を題材に、6本のAmbisonicマイクを六角形に配置したボリュメトリック手法と、従来の5.0イマーシブ、単一Ambisonicを聴感比較した研究を解説します。
- 2026.08.09部屋の残響時間をポータブル装置でその場で測ることは可能か、その研究を読む1980年、河上らは残響時間と伝送周波数特性をリアルタイムで測定できる携帯型装置AS-1を開発した。一台で測定から表示まで完結するこの試みを、研究論文に基づいて解説する。
- 2026.08.09球状マイクアレイで仮想指向性マイクはどこまで作れるのか、その研究を読む32個のカプセルを球面に並べたマイクアレイで、最大7本の仮想指向性マイクを実時間合成した研究を解説します。6次カーディオイドの指向性と限界に迫ります。
- 2026.08.0912本のマイクを並べてデジタル処理すると指向性はどう変わるのか、その研究を読む12本のエレクトレットマイクを対数間隔で並べ、デジタルFIRフィルタで合成するビームフォーミングマイク。周波数によらず一定の指向性を実現し、10m先でも音源の指向性が知覚できた1999年の研究を解説する。
- 2026.08.06空間収録に複数のアンビソニックアレイを使うと聴感は変わるのか、その研究を読む2本の高次アンビソニックアレイで空間部屋インパルス応答を収録し、合成する手法の聴感評価。1本アレイとの比較実験では、ヘッドホン再生かつ68 cm間隔の条件下で初期空間印象だけが有意に向上した。
- 2026.08.0622.2ch向け空間インパルス応答の収録技法は三次元残響をどう実現するか、その研究を読む22.2ch没入型音響向けに空間インパルス応答を収録する手法を提案したAES研究を解説。24本のマイクを22.2chのスピーカー配置に倣って球面上に並べ、ホールの響きを畳み込みリバーブ用に収録しました。
- 2026.08.0632個の小型スピーカーで作る球形音源は部屋の音響測定に使えるのか、その研究を読む32個の小型ドライバーを搭載した直径200 mm、3 kg未満の球形音源。122 dBの音響パワーと5 kHzまでの無指向性を達成し、SPS方式による室内音響測定に新たな選択肢を提示した研究です。
- 2026.08.065チャンネル録音で直接音の定位と残響の広がりを両立させるには、その研究を読む5チャンネル録音では、直接音の定位に高いチャンネル間コヒーレンスが必要な一方、残響には低いコヒーレンスが求められます。この相反する要求にどう応えるかを、AESで発表されたMartinのマイクアレイ設計研究から読み解きます。
- 2026.08.05標準ファンタム電源でコンデンサーマイクの指向性を遠隔制御できるのか、その研究を読むスタジオ収録中にマイクの指向性を卓から変えたい。専用ケーブルを使わず、標準的なファンタム電源だけで遠隔制御する方法を、1993年のAES発表論文から解説します。
- 2026.08.05大編成の収録で3つの遠距離マイク技法はどう聴こえが違うのか、その研究を読むオーケストラ収録で使われる遠距離マイク技法3方式(無指向性離隔配置、ORTF、Blumlein)の聴こえの違いを、同じ演奏の同時収録で比較した1981年のAES研究を読む。
- 2026.08.05無指向性マイクと吸音円盤で自然なクラシック録音は実現できるのか、その研究を読む1980年、Jörg Jecklinは2本の無指向性マイクを165mm間隔で配置し直径280mmの吸音円盤で仕切るOSS方式を発表。自然なレベル差と時間差を物理的に生成し、クラシック音楽のライブ録音に新たな選択肢をもたらした。
- 2026.08.03ショットガンマイクとMS方式で高指向性ステレオ収音は可能か、その研究を読む映画やテレビのロケーション収録では、軽量でモノラル互換性のあるステレオマイクが求められる。ショットガンマイクとMS方式を組み合わせた1987年の研究から、その設計思想と性能を解説する。
- 2026.08.03マイクの基本原理は一世紀でどう体系化されてきたのか、その研究を読むマイクにはなぜ多くの種類があるのか。一世紀にわたる開発の歴史を整理した1962年の総説論文から、五つの変換方式と指向性の原理を読み解く。
- 2026.08.03いびきを能動的に打ち消すには、アクティブノイズコントロールの研究を読むいびきは最大90 dBに達し、耳栓や枕では低域成分に対処できない。Cecchiら(2018年)はDSPと専用ヘッドボードを用いた実時間フィードフォワードANCにより、いびき音を8〜10 dB低減できることを半無響室での実験で示した。
- 2026.08.03マルチチャンネルマイクアレイは定位感と包み込みでどう違うのか、その研究を読む6種のマルチチャンネルマイクアレイを弦楽四重奏の録音で聴き比べた研究。定位精度では2次アンビソニックスが、包み込み感では2層構造のESMA-3Dが優位だった。総合的な好みで単独の勝者は現れず、目的に応じた選択の重要性が示されている。
- 2026.08.01マイクアレイの設計と定位予測をブラウザで行うには、その研究を読む2本のマイクで録るとき、音は左右のスピーカーのどこに定位するのか。録音前にそれを予測し、マイク配置を決めるためのウェブツールを開発した研究(Goddard and Lee, 2019年)を解説する。
- 2026.07.313Dアンビエンス録音にはどのマイクアレイが適しているのか、その研究を読む映画音響の3Dアンビエンス収録、マイクは何本どう並べるべきか。HaneltとEhret(2017)は4種のアレイを実制作で比較し、6+2アレイが最も高い評価を得たことを明らかにした。
- 2026.07.29U 87は真空管をどう置き換えたのか、その開発記録を読むNeumann U 87の開発史を社内資料からたどったSchneider(2017)の研究を読む。真空管からFETへの移行に伴う電源方式、偏極電圧、指向性切り替えの設計判断と、派生型への展開を解説する。
- 2026.07.29マイクの周波数応答だけで個体を識別できるのか、その研究を読む(2019年)音声の内容に頼らず、正弦波で測定した周波数応答だけで録音に使われたマイクを特定できるか。6本のマイクを対象に、ニューラルネットワークが100%の識別率を達成した研究を解説する。